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あなたside
「本当に、大丈夫ですからっ…(涙)」
いくらそう言っても
腕を掴んでる手を離してくれない。
丸「…痛いの、左側でしょう？」
「(ﾋﾞｸｯ)…っ、…(涙)」
丸「ほんの少しだけ、ほっぺた腫れてます。」
うそ…自分では気付いてなかった…(涙)
丸「お仕事終わりに…
しかも疲れが溜まる週中の水曜日に
わざわざ来てくれはったんです。
かなり痛み辛いんやないですか？」
「…っ…(涙)」
丸山先生は目線を私より低くして
顔を覗き込むように
優しく話しかけてくれる。
丸「…今はスタッフ僕しかいませんし、
色々と電源も落としてますから
ちゃんとした治療はできません。
もしかしたらほんまに診るだけで
痛み止めを出したげるくらいしか
できひんかもしれへん。
それでも市販のよりは強いお薬
出してあげることはできますよ？
痛みを軽減するお手伝い
させてもらえませんか？」
「…っ…でもっ…お休み、なのにっ…(涙)」
丸「僕のことは気にせんで大丈夫です^^
とりあえず中入らへん？
ずっと外におったら身体冷えてまう。」
「…っ…(涙)」
すごく、優しそうな先生だとは思う。
それでもやっぱり、
歯医者さんへの苦手意識が強くて…
どうしても足がすくんでしまう。
ここまでしてもらってるのに…
まだ拒否し続けてしまう
自分の子供っぽさも嫌になる…(涙)
丸「…寒いでしょ？とりあえず中入ろ？
大丈夫、だいじょーぶ。怖くないよ(笑)」
「…っ…すいません…(涙)」
きっと丸山先生にはもう
私が歯医者さんに対して恐怖心があること
伝わってるんだ…。
それを分かった上で
私を中に入れようとしてくれてる。
恐る恐る丸山先生の後ろに続いて、
職員専用らしい扉から
歯医者さんに足を踏み入れる。
後ろで扉が閉まると
もう逃げれないって気持ちになって…
……でも。
丸「はい、いらっしゃい^^
よう頑張ったね！」
ぽん、って頭に乗せられた先生の手。
めちゃくちゃ子供扱いだけど
全部嫌じゃなくて…。
丸「…嫌いなとこ来るのって
勇気いるよね。」
「…っ…」
丸「靴脱いで、スリッパこれ使ってな！」
「あっ…は、はい…」
丸「ほなこっち。ついてきて〜」
廊下の突き当たりの扉を開けて
先生が電気を付けると、
「…っ…(涙)」
当たり前だけどそこに広がっていたのは
歯医者さんの診察室の風景だった。
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琴子(プロフ) - ∞ゆず丸∞さん» 3か月過ぎてのレスあり得ないですけど…m(_ _)m（ 細かく書きすぎて、1つのシーンなのに長くなっちゃうの、私の悪い癖なんですよね…）とありましたがその描写が登場人物になれてその世界に入りこんで気持ちも目の前にある景色もまるで見ているように感じます！ (2021年3月15日 22時) (
レス) id: 6d94367748 (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - 琴子さん» 細かく書きすぎて、1つのシーンなのに長くなっちゃうの、私の悪い癖なんですよね…(._.) こちらこそ、琴子さんからのリクエスト全然書けなくてすいません(><)もうしばらくお待ちください…。 (2021年1月3日 17時) (レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - 琴子さん» 琴子さん、明けましておめでとうございます！こちらこそ昨年は(昨年も、ですね 笑)お世話になりました。今年も変わらずお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。 (2021年1月3日 17時) (レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - 入れられましたらお知らせします！新年早々から、お詫びする事で…また(^o^)／ (2021年1月3日 5時) (レス) id: 6d94367748 (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - 優しい先生と怖がりな主人公。ひとつひとつの描写が心に思う事が、丁寧に描かれていて楽しいです！ボード返信まだですみません。 ボードと同時にと思いましたがなかなか書けないので、こちらだけ先に。 (2021年1月3日 5時) (レス) id: 6d94367748 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞ゆず丸∞
| 作成日時：2020年11月26日 21時
