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丸山side
「せんせ……麻酔、します…(涙)」
しばらくして悩んだあと、
覚悟を決めたように
そう言うてくれたAちゃん。
「でもっ…(涙)」
丸「…うん？(撫」
「でも……我慢、できないかも…(涙)」
丸「泣いても、大きい声出してもええよ。
でもね？お口閉じたら危ないから、
お口は頑張って開けててほしいの。」
「…っ…できる自信、ない…です…(涙)」
丸「うん…そっか…そうやんなぁ…」
もちろん指を挟んで
閉じないように支えはする。
別に指を噛んでくれてもかまへんのやけど…
丸「…これはあくまでも方法の一つ、な？
Aちゃんが嫌やって思ったら
絶対使わへんのやけど、
これ…バイトブロックっていうて、
奥歯のとこに入れて
お口閉じれへんようにするやつやねん。
もし、お口閉じてまうのが心配やったら
これを使うってこともできるよ。」
開口器と同じように
治療に対する拒否が強い人に
無理矢理使うイメージかもしれへんけど。
頑張りたい、って気持ちがある人には
プラスの使い方もできると思うねん。
丸「使おうって
言うてるわけとちゃうからね？
ただ、こんなんもあるよって紹介だけ。
少しでも嫌やって思ったらやめよう。ね？」
「…っ、…(涙)」
Aちゃんはバイトブロックを見つめて
固まってもうた。
きっと、迷ってるんやと思う。
余計なこと言うてもうたかな…。
丸「…ええよ、Aちゃん。
そんな悩まんくても。
使うの嫌やろ？やめよう？」
「っ…まって…っ…(涙)」
バイトブロックをしまおうとすると
僕の腕をAちゃんが掴んだ。
「っ…使います、それ…(涙)」
丸「…無理しなくてええねんで？」
「んーん…
だって…っ…がんばり、たい…っ…(涙)」
丸「…っ…Aちゃん…」
ほんまに、なんて健気で
強い子なんやろうか…。
丸「……ん、わかった。
ほなこれ使って頑張ってみよっか。」
「ん……(涙)」ｺｸﾝ
麻酔を準備して再びイスを倒す。
Aちゃんの顔はもう不安でいっぱいで…
丸「怖いよね…ごめんね…(撫」
「…っ、…(涙)」
丸「…大丈夫。
Aちゃんなら頑張れるよ。」
Aちゃんの頬っぺたを両手で包んで
コツン、とおでこを合わせる。
「…っ…せんせ…?!//(涙)」
丸「頑張れるように、おまじない。」
痛いとこ、すぐ終わらすからね…。
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琴子(プロフ) - ∞ゆず丸∞さん» 3か月過ぎてのレスあり得ないですけど…m(_ _)m（ 細かく書きすぎて、1つのシーンなのに長くなっちゃうの、私の悪い癖なんですよね…）とありましたがその描写が登場人物になれてその世界に入りこんで気持ちも目の前にある景色もまるで見ているように感じます！ (2021年3月15日 22時) (
レス) id: 6d94367748 (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - 琴子さん» 細かく書きすぎて、1つのシーンなのに長くなっちゃうの、私の悪い癖なんですよね…(._.) こちらこそ、琴子さんからのリクエスト全然書けなくてすいません(><)もうしばらくお待ちください…。 (2021年1月3日 17時) (レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - 琴子さん» 琴子さん、明けましておめでとうございます！こちらこそ昨年は(昨年も、ですね 笑)お世話になりました。今年も変わらずお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。 (2021年1月3日 17時) (レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - 入れられましたらお知らせします！新年早々から、お詫びする事で…また(^o^)／ (2021年1月3日 5時) (レス) id: 6d94367748 (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - 優しい先生と怖がりな主人公。ひとつひとつの描写が心に思う事が、丁寧に描かれていて楽しいです！ボード返信まだですみません。 ボードと同時にと思いましたがなかなか書けないので、こちらだけ先に。 (2021年1月3日 5時) (レス) id: 6d94367748 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞ゆず丸∞
| 作成日時：2020年11月26日 21時
