闇から救ってくれた【hokuto.y】

＊ ページ31

樹side


上手く説明できるか分からないけど…伝えてみよう。




樹「俺もAを助けようとしました。…なんて言えばいいのか分からないんですけど、、Aは助けて欲しい気持ちはあると思う。その気持ちは痛いほど伝わってくるんだけど、あいつらの前でAを助けると…Aは身体も心もボロボロになってくと思う…」





壱馬「うん…」





北人「Aに助けて欲しい気持ちがあるなら助ければいいじゃん…」




北人さんはめげないなぁ…



言うしかないのかな…?





樹「前も言いましたけど…Aは北人さんの事を守ってるんです…!」





北人「…」





樹「Aが北人さんに近づけば、北人さんを傷つける。もちろんAの事は言葉とか……最低殴られたりは…してるかも…」






俺たちには言わないけど…






翔平「さすがに暴力までは…」





ないといいんだけど…


あいつらはやりかねない。






北人「…暴力は…されてると思う…」




は…？




乃々華「どーゆうこと…?」





北人「俺、助けに行ったじゃん?その時、A泣いてたし、発作…?みたいなのがおきてた。」




え、、発作って…





壱馬「え…。最近は発作なかったのに…」





北人「どういうこと?」





壱馬「Aは、昔から…父さんに嫌われてて、、それから人間不信になっちゃって…乃々華ちゃん達と出会うまでAが心を開いてくれてたのは俺と母さんだけだった。だけど母さんはAが6年の頃に亡くなっちゃって…父さんがAに暴力をふるうようになった…だから俺たちは2人で暮らしてるんだ。乃々華ちゃんに出会ってから発作は少なくなったんやけど、、」








北人「そ…う、なんだ…」





「あ、れ、みんななに真剣に話してるの？」





え、



樹「A！？」






「うん、そうだよ…」





ちょっと涙目。なんかされたな…これは。





とりあえず、、戻ってくれたから良かった。





「……」




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