神山くんと恋をする。3

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約1年付き合ってきてともくんに対して
こんなに嫌味っぽい言い方をしたのは初めてかもしれない。



ともくんの腕の中から離れ、
正座してともくんに正面から向き合う。



一言悪態をついてしまったら堪忍袋の尾が
切れてしまったのが自分自身でも分かった。



「係長就任の時もそう。いっつも事後報告。
係長就任だって今回の転勤だって前もって分かってた事でしょ？
相談とかしてくれないの？私ってそんな頼りないのかな？」




「いや、Aちょっと待ってぇや。」




慌てて弁解に入ろうとするともくんの態度も
今日はなんだか気にくわない。




「ともくん、あと2週間もしない内に
東京行っちゃうんだよね？私はどうなるの…？
桐山先輩だって3ヶ月前には教えてくれたし
もっと前に分かってた事じゃないの？」




こんなともくんを責め立てる事が言いたい訳じゃない。
だけど言い出したらもう、止まらない。




「ともくんの未来像に私っているの？
ともくんの考えてる事が分からないよ。
なんでいっつも一人で悩むの？
ともくんにとって私ってお荷物なのかな。」




「A！」




ともくんにしては珍しく大きな声で私を呼ぶ。
顔つきだって、真剣だ。それはわかってる。




「出世してくともくんは凄いけど
私は素直に喜べない。何で相談してくれないの？
もう無理だよ、ともくんのばか！！！！」




「A、待てって！」




「今は何言われても無理だから来ないで！」




最後の最後には泣いてしまった私に
焦り気味に追いかけてきたともくんだけど
今は何を言われても怒りは収まらない。




心の底で不満や不安にに思っていた事を
感情的にぶつけて、ともくんの家を飛び出す。




最近あまり怒ることなんてなかったけど
怒り始めたら私もこんなに感情的になるんだなぁ
なんて怒りながらも冷静に分析してしまっている自分がいる。





ともくんの部屋を飛び出して、
自分のアパートへ戻り誰かに聞いてほしい！
という女性特有の悩みに駆られる。




いつもは、七瀬がいた。
だけど今、七瀬は福岡だ。




こんなことを相談できる相手なんて…




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お話がいっぱいになったので移行します！
正直こんなに続くと思ってませんでした…。



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とても励みになります、嬉しいです(*^_^*)



昔と比べ更新スピードは遅くなってますが
マイペースに更新して行きたいと思います。


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2019.11.20


移行しました！




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