神山くんと恋をする。3

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Aside





目が覚めると、目の前にはだいすきなともくん。
私は、気が抜けて眠ってしまっていたらしい。





「ご飯用意するからお風呂入って良いよ？」




「俺も手伝う。」




「疲れてない？？」




「疲れてるから、お風呂は一緒がええな。」





そう冗談っぽく言うともくんだけど、
私が照れると、ふはっと声を出して笑ってくれる。
ともくんの心から笑ってる無邪気な笑顔が好きだ。







「美味そうやなぁ！全部作ってくれたん？？」




「うん。ありきたりな物ばっかりだけど。」




「そんなことない！嬉しいで、おおきに！」




「ケーキも作ってみたから後で出すね！」




「めっちゃ楽しみや〜！」





ともくんと過ごす初めてのクリスマス。
張り切りすぎかな？って思ってたけど
オーバーなくらい喜んでくれるから嬉しい。




「めっちゃ美味いやん！お店に出せるで？？
Aはほんまにええお嫁さんになるわ！」





本当に可愛い笑顔で私にそう言うともくん。
今日はいつも以上にオーバーなリアクションで。
私を褒めちぎってくれるともくん。




良いお嫁さんになれる。のかな…？
相手は？ともくんがもらってくれるの？




ともくんに、ええお嫁さんになるわ！
なんて言われてしまって
明日プロポーズされる七瀬の事を思い出して。




私はこの先どうなるんだろう？と少し不安になる。
もちろん私はともくんと居たい。
けどやはり26歳になって、少しの焦りはあるのだ。




だけどまだ付き合って半年。
そんな不安をぶつけたら重い女だ。





「A？」




「…あ、なに？？」





「またまだ待たせると思うんやけど…。
絶対迎えに行くから、俺の事待っとってな。」





「……え？」




「俺、Aの事誰かに譲る気ないからな。」






そう言って私の頭を撫でるともくん。






………待ってたら、迎えに来てくれるんだ。
さっきは不安になったけどもう大丈夫。
ともくんの事を信じて待とう。





「だいすき。」



「あー！かわええ！俺の方がだいすきやで。」




私がともくんの胸にもたれ掛かると、
しっかり抱き締めてくれる。




もちろん、結婚したい。子供だって欲しい。
けど早ければ良いって訳じゃないんだ。
私は、ともくんじゃなきゃ幸せになれない。





急ぐ必要はないんだ。
２人のペースで、ゆっくり幸せになれれば良い。




そう思ったら心がすごく軽くなった。





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