神山くんと恋をする。2

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「ねえおかしくない？」


「なんやねん。笑
いつも通りかわええで？」


「そうじゃなくてぇ〜〜」


「いつものままで大丈夫やから。」




次の角を曲がって2軒目が智洋くんの実家。
ここまでやって来たもののまだ決心がつかず
智洋くんに宥められながら、
頭を撫でられてる状態。



「ここ俺の地元やん。
この姿見られたら恥ずいんやけど。」


「けど緊張するんだもん。」


「その顔もかわええから大丈夫。行くで！」



今ならまだ引き返せる。
なんて思っていると智洋くんに手を握られ
そのまま二人で歩き出す。



緊張し過ぎて胃が痛くなって来たけど。
だいすきな智洋くんの家族に会えるんだ。
会わせてもらえるんだ。しっかりしなきゃ。



「ただいま〜〜」

「お、お邪魔しますっ」



ガチャッと勢い良く玄関の扉を開ける智洋くん。
そこには尻尾を振るわんこが一匹。



「か、可愛い！！」


「アムルって名前やねん。」


「アムルちゃん！可愛い！！」



緊張していた私だけれど、
目の前の可愛いわんこに癒される。



「とも、おかえり！」

「ともくんおかえり！」

「とも兄おかえり〜〜！」



わんこに癒されていたら
智洋くんのお母さんと
妹さん二人が玄関にやって来た。



「おかん、愛梨、瑠奈ただいま！
この子が、俺の彼女やで。」



「は、はじめまして！
智洋くんとお付き合いさせて頂いてます。
AAと申します。
よろしくお願いしますっ！
あの、皆さまで召し上がってください。」



第一印象が大事。
とずっと頭に焼き付けていたから。
緊張したしちょっとどもったけど
笑顔で挨拶してペコッとお辞儀する。



「「彼女さんかわええ〜！」」



「かわええ子ぉやねえ！
ともがずっと片思いしてた子やんな？
あ、智洋の母です〜。
Aちゃん、ゆっくりしていってや！」



「あ、ありがとうございますっ！
すみません、お邪魔します。」


「おかんあんま余分な事言ったらあかんで！」



靴を脱いでしっかりと揃えて。
智洋くんのお母さんと妹さん達に会釈して
智洋くんの後ろをついていく。




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神山くんの妹さんの名前は勝手につけてみました。
実際と違うと思いますが、すみません。


神山 愛梨 (23) 専門卒 社会人3年目


神山 瑠奈 (17) 高校2年生



このお話ではこのような設定です。



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