神山くんと恋をする。2

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「俺はAのものやで？」




落ち込んでるAにそう言えば、
パッと明るい顔に変わる。
たまに見せるこういう子供っぽい所が
堪らなく可愛くて、どんどんAに夢中になる。



本当はAの事も褒めてたし、最後には
「お似合いのカップルだね〜」なんて
褒めてくれてたんやけど。
Aは早とちりして聞いてへんのやろな。




Aとお似合い、なんて言ってもらえて
俺は大満足。ほんまはAにも教えてやりたいけど
嫉妬してくれたのが嬉しいから内緒にしよう。





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次の日は昼まで二人で寝て。
昨日に続き、幸せな休日や。




Aの昔のアルバムとか、卒アルとか
色々見させて貰うことになったんやけど。
幼少期から可愛すぎて、ほんまにずるいわ。




初恋、とか。元彼、とか。
知らない方が幸せなんやろうけど、
やっぱりどこか気になってしまって。
聞いたら100%ショック受けるし嫉妬するのは
分かりきってるんやけど。
聞いてしまう俺は相当女々しい。




「背ぇ高くて格好良くて、
球技出来るとか俺に喧嘩売っとるん？笑」



なんて、笑いながら言ったから
Aも笑いながら答えてくれたんやけど。
ほんまはめちゃめちゃショックで。
やって、かっこよすぎるやん。




実際見た目も格好ええし、
Aと並んだ写真やって身長差ちょうどええし、
美男美女やし、俺の苦手な球技が得意みたいやし。




昨日水族館で、お似合い、なんて言われて
喜んどったけど。やっぱり妬けるもんは妬けるな。
Aも、こんな気持ちになったんかな？
辛い思いさせて申し訳なかったな、と思うと同時に
嫉妬してくれたんや、と思うと嬉しい。






「待って、それはだめっ！！」



「だめって言われると見たなるやん。笑」



「それは本当にだめだから！！」



「A、大胆やなぁ。
俺のことベッドに押し倒すやなんて。笑」




俺が取り上げたファイルを取り返す事に夢中で
俺の事ベッドに勢いよく押し倒して。
顔を真っ赤にして照れるA。
ほんまにこの子は、可愛すぎる。
なんかほんまに俺、そろそろ我慢出来ひんかも。




照れて逃げようとするAを
逃げない様に思いっきり抱きしめる。
すると諦めたように俺の胸にすっぽりとハマるA。




Aは逃げることを諦め、俺に甘えて来たから
チャンスだと思い静かにファイルを開いてみる。




「なぁ。」




「なに？」




「こんなん大事に取っといてるん？」





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