あたりや ページ10
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『おつかい？』
「うん、お母さんね、今日ちょっと忙しいからね？ひなたおつかいにいってくれないかな。」
『でもぷりきゅあみなくちゃ…』
「今日は金曜日だからね。放送は日曜日だよ。」
『……ちっ』
「ひなた？？？？？？」
結局、夕飯のハンバーグに釣られたひなたはお気に入りのくつを履いて家を出た。肩から下げた水色のショルダーバッグには、可愛らしいクマさんのお財布が入っている。
そしてマンホールを飛び越えて、少し走ればスーパーが見えてくる。
『あ、めも！めもださなくちゃ！』
ぱち、とショルダーバッグのボタンを外し、小さな紙切れを出す。そこには、ひきにく！たまねぎ！にんじん！こむぎこ！と全てがひらがなで書かれているメモだった。
『ひきにくってなんのおにくかな。まいっか！』
メモに書いてあるとおりにカゴに商品を入れていく。うろうろとスーパーを歩いていると、
「えっ、何作る気なん！？！」
少し大きめな声で、誰かがひなたにそう言った。ひなたが不思議そうに顔を上げると、赤い髪にさんかくのピン留めをした人が口を覆ってしまった、という顔をしていた。
「ｱｯ…ｽｩ──…ｺﾞﾒﾝﾈ」
『これねはんばーぐつくるんだよ！』
ニコニコとひなたが答えれば、更に驚いた様子でその人は言う。
「ネギとタン…で？」
『…？ねぎ？たまねぎだよ！』
「？？？私がおかしいん？ひょっとして？？」
こどもの発するよくわからん日本語に戸惑いながら、ネギとたまねぎの違いを教えてやると、ひなたはハッとした様子でネギを戻しに行く。
『たまねぎ、これ！』
「そうそうそう！それよ！すごいやん！えらー！」
『えへへっ、おねえちゃんありがとう！』
「ｳﾞ…ｶﾜｲｯ…あ、あと、ひき肉？」
『これ！』
「それはタンなんよ」
べ、と舌を出してみせた彼女に、ひなたはきゃきゃっとはしゃぎ始める。あまりに落ち着きがないひなたの手を恐る恐る握る。
『どれがひきにく？』
「(手ちっちゃぁ、柔らかァ…)これ、あー、どれくらいとか言ってた？」
『よにんぶんくらい？』
「じゃあこれでええかな」
はい、と手渡せば、ぱっと顔を明るくさせた。その後、にんじんは無事に入れ、小麦粉と薄力粉をまちがえ、など会ったが何とか食材たちはエコバッグに入った。
『おねえちゃんありがとう！あたしひなたっていうの！』
「えっ、あ、アンジュ・カトリーナデス」
『あんじゅおねえちゃん！またね！』
すぐに見えなくなった背中に、アンジュはただ呆然としていた。
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*24*(プロフ) - お友達のお名前、少し面倒かもしれませんが、読者側が設定出来るタイプにしたらどうでしょうか。主様の負担が増えてしまいますが…… P.S.更新ありがとうございます!!楽しく読ませてもらってます。これからも応援しています! (3月2日 7時) (
レス) @page19 id: 1f8786d2bd (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - またにじさんじにハマり今色々と見て回ってるとこ見させていただきました！！すごく面白くて気づいたら全部見終わってました！続き待ってます！ (3月1日 22時) (レス) @page18 id: a8c300d8b9 (このIDを非表示/違反報告)
本が大好きなハリネズミ(プロフ) - 友達なのでともこちゃん(漢字は考えてない)とか…安直すぎますかね？ (2月29日 17時) (レス) @page16 id: 73a477d291 (このIDを非表示/違反報告)
0 - あっ好きですLOVEです恋です(?????) (2月25日 18時) (レス) @page15 id: 645ad981c2 (このIDを非表示/違反報告)
サーマル - コメント失礼します。連載初期から読んでいるのですが、主人公とみんなとのやりとりがとても良きでお気に入りの小説です。リクエストでaknとの絡みをお願いできますか？これからも応援しています。 (2022年10月31日 15時) (レス) id: f29b2f6f74 (このIDを非表示/違反報告)
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