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prrrr……(着信の音)
「ん…」
目だけ薄っすら開けてスマホを手に取る
『ちょっと!!!A!!!!!』
「うわっ!!!」
びっくりするくらいの大声が耳元で響いて目が覚める
『Aいつまで寝てんのよ!いま何時だと思ってるの?!マンション着いてずっとインターホン鳴らしてるのに出ないから!!』
「美沙ちゃん!ごめん!すぐ開けるね!」
慌ててオートロックを解除して
バタバタ準備を始める
ふと時計を見ると11時。
うわ……やらかした…
9時には美沙ちゃん家に着くように行くって言ってたもんなぁ…
最悪だ
ガチャと玄関が開く音がすると同時に部屋中に美沙ちゃんの怒った声が響く
美「本当にいい加減にしてよね!9時には着くって前もって言ってたでしょ?!2時間もずっとAのマンションの下で電話もかけて、インターホンも鳴らしてたのに!」
「お姉ちゃんごめんって!アラームかけてたんだけど、全部無意識に止めてたみたい…笑」
美「本当ありえない!今日ランチ奢ってよね!」
「え!」
美「当たり前でしょ?!2時間も待ってたんだから!」
「…はーい。」
これもいつも通りの会話。
何回奢ったかもわからないくらい私はいつも寝坊してるけど、2時間待たせてしまったのは今日が初めて
さすがに反省しよ…
ちょっと良いお店にでも連れて行ってあげようかな
なんか考えながら急いで準備を進める
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作者名:nila | 作成日時:2020年5月15日 23時