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氷の国 ページ9

A「はぁ……はぁ……」


どれほど歩いただろうか…


少なくとも小一時間は歩いている気がする


雪で道が悪く、余計な体力を使ってしまったようだ


スネージナヤの美しい街並みが見えるが、それに構う余裕もないほどに疲れていた


タルタリヤ「もうそろそろ到着するよ…それとも、俺がおぶってあげようか?」


タルタリヤは疲れていないのだろうか、余裕の表情で私をからかってくる


A「…もう!また子供扱いした…!」


タルタリヤ「冗談だって…ははっ」


本当に反省しているのだろうか


………


そうこうしているうちに目的地に辿り着いたようだ


タルタリヤ「っと……ほら、前見てごらん」


タルタリヤは私の肩をぽんぽんと叩く


言うとおりに私は前を見る


A「す、すごい……」


あまりの光景に息を呑んだ


そこには、絵に描いたような、あるいは彫刻のような美しく大きな宮殿が佇んでいた


タルタリヤ「今から中に入るから、俺の忠告を思い出して…決して他の執行官たちを怒らせないようにね」


A(コクッ)


力強く頷いた


宮殿に向かって歩いていくと門番のようなファデュイのメンバーが立っていた


メンバー「ようこそ【公子】様…。【道化】様方が奥でお待ちです……と、そちらのお方は?」


私はメンバーと目が合う


タルタリヤ「あぁ、この子は特別な客人だよ」


メンバー「承知しました。【公子】様が仰るのならば間違いはないでしょう…。どうぞこちらに」


そう言うとメンバーが道を開ける


A(執行官ってだけで部外者の私もなんなく入れちゃうんだ…)


改めて執行官の凄さを実感した


………


宮殿の中に入ると、目を疑うような精巧な造りになっていた


A「おぉ……」


思わず感嘆の声が漏れる


そんな私を見てタルタリヤは笑う


タルタリヤ「ははっ…こんな造りの建物、見たことないだろう?」


A「うん…壮観だね……。」


タルタリヤと私はそんな話をしながら宮殿内を歩き続けた


少し歩くと、私たちは大きな扉の前で止まった


タルタリヤが私の方を振り向く


タルタリヤ「いいかい相棒…。本当に頼むよ…?相棒が目の前で殺される姿なんて見たくないからね…。」


これまでに何度も警告されたことだろう…


私はわかっているとでも言うように頷いた


彼は私に笑顔を向けると、その大きな重い扉を開けた


ギギギィィ………

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yyiu2371(プロフ) - ~◡◝さん» ありがとうございます!(*^_^*) (2022年9月12日 8時) (レス) id: fffcc47a13 (このIDを非表示/違反報告)
~◡◝ - 好き (2022年9月12日 1時) (レス) id: 2ae0636db6 (このIDを非表示/違反報告)
yyiu2371(プロフ) - 星空ブリキさん» そ、そんな!自分の作品をここまで褒めていただけるなんて…!応援ありがとうございます!!ヽ(`▽´)/ (2022年8月31日 19時) (レス) @page25 id: fffcc47a13 (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ - スーッ………なんでこれを早く見つけなかったんだろう自分…この作品マジで大好き………………もう全力で応援させてもらいます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! (2022年8月31日 17時) (レス) @page21 id: ea3b6f671f (このIDを非表示/違反報告)
yyiu2371(プロフ) - ボッカさん» そう言っていただけてこちらとしても嬉しい限りです!更新頑張ります😤 (2022年8月31日 6時) (レス) @page25 id: fffcc47a13 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ニoニ | 作成日時:2022年7月18日 19時

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