【原神】今日から私、執行官になりました。

虚無 ページ26

タルタリヤ「どうして……A………」


タルタリヤはあまりの衝撃にその場に固まってしまった


それもそのはずだ…


自身の相棒を、自分の手で傷つけてしまったのだから…


ドサッ


タルタリヤは膝から崩れ落ちた


タルタリヤ「俺のせいで…Aが…！」


パイモン「A！Aっっ！！目を覚ませよぉっ！！」


空「まだ助かるはずだっ！戦いのことは忘れて、一旦Aさんを運びましょう！タルタリヤさん、手伝ってください！！」


タルタリヤ「俺が…殺してしまったのか……？Aを……？」


タルタリヤは酷く錯乱している


そのためか、動ける様子は全く感じない


空はそんなタルタリヤを見て諦めたのか、パイモンに助けを乞う


空「くっ……！！パイモンでいいから手伝ってくれ！」


パイモン「おう…！」


空とパイモンで私を運ぶ


空「どこか治療できる場所は…！！」


パイモン「ここから一番近い場所はモンドだ……！そこに行けば、バーバラがいるはずだ！！」


といってもこの地からモンドまで歩くとなると、数日は覚悟しておいたほうが良い


この傷は早急に手当が必要なものだ


空「そ、そうだ！パイモン…ポケットワープポイントを持っていなかったか？！」


パイモンがそれだと言わんばかりの顔で、ポケットワープポイントの装置を取り出す


パイモン「危ないところだった…残り使用回数は1回だったぞ…！」


どうやらパイモンが持っているポケットワープポイントは回数制の代物らしい


パイモン「よし！準備ができた…空、オイラの手を掴め！」


空「わかった！」


そうすると、パイモンはワープポイントのボタンを押す


と同時にタルタリヤがようやく気づいた


タルタリヤ「A……！Aに何をするつもりだっ！！」


ダダダッッッ！！


タルタリヤ「俺の相棒に…何を！」


空たちとタルタリヤの間には距離があるが、ワープポイントの詠唱が間に合うかどうか…


パイモン「あわわっ！空、あいつがこっちに向かってくる！」


空「頼む！急いでくれっ！！」


装置「目標跳躍地点を「モンド」に設定…。人数…3人。転送開始まで、5秒前…」


タルタリヤ「くっ！！クソッ……！」


装置「4…」


パイモン「早くしてくれぇぇっ！！」


装置「3…」


空「頼む…間に合ってくれ…！」


装置「2…」


ギュイィィィン………


装置の周囲が光に包まれる


装置「1…」


タルタリヤがあと一歩のところだった


装置「転送」

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