七話/ 感じた違和感 ページ7
「ぬんむいえおむんぐむぐ?」
小動物のように頬を膨らませ、敦が口を開いた。
何か伝えようとしているが聞き取れない。
「五月蝿い。出費計画の頁にも『俺の金で小僧と娘が茶漬けをしこたま食う』とは書いていない」
「んぐむぬ?」
「だから仕事だ!!俺と太宰は軍警察の依頼で猛獣退治をーー」
国木田が机を拳で叩く。
一回目程音は大きくなかった為、Aの体は跳ねなかった。が、代わりに目を丸くした。
そして、感じたことは太宰も同じだったようでーー
「君達なんで会話できてるの?」
「………超能力?」
ーーーーーーーーーーーー
「はー食った!もう茶漬けは十年は見たくない!」
「凄く美味しかったです。御馳走様でした」
「お前等…」
十杯以上の碗を積み重ねて満足そうな顔で腹を擦る少年と二杯の碗を重ねて真面目な顔で礼儀正しく両の手を重ね合わせる少女。
対照的な二人に国木田は嘆息した。
「いやほんっとーに助かりました!孤児院を追い出されて横浜に出てきてから食べるものも寝るところもなく……あわや
「私も似たようなものです。それで敦君を探して…今に至る訳ですが」
敦の言葉に続けてAは苦笑気味に云った。
「ふうん。君達、施設の出かい」
「出というか…追い出されたのです…経営不振だとか事業縮小だとかで…Aちゃんもそうだよね?」
「ーーはい」
自嘲の笑みを浮かべる敦。彼の言葉にAは眉をひそめた。
ーーだって可笑しい。それじゃあ、まるで、
自分の中で戸惑いの感情が生まれるのを感じ乍ら少女は十日程前の記憶を辿っていった。
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女中(プロフ) - よくねたしおだおぉぉぉぉ!!!さん» 米有難うございます励みになります!!!初めてコメントとかきて過呼吸なりました(Tほんとに!!有難うございます!!! (2022年2月7日 9時) (レス) id: 44e9453d1b (このIDを非表示/違反報告)
よくねたしおだおぉぉぉぉ!!! - ウワァ、、好き、、もっと評価されるべき!更新待ってます!!! (2022年2月6日 19時) (レス) @page45 id: a2762c3708 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:女中 | 作成日時:2021年12月4日 16時