泡 沫 の 君 へ ページ7
・
『……今死ねたらとっても幸せだなあ』
─
【叶】
「僕も。僕、Aと死ねるんなら本望かな。1番綺麗な時に1番綺麗なままで死にたい。…でもさ、」
窓から入った風がふわふわと彼の前髪を擽って、次の瞬間、目を開けば抱きしめられていた。
「Aと生きれるんなら、それも本望なんだよねえ…」
手を離したらすぐに消えてしまうのが怖くて。目を離したら、届かないところに言ってしまうのが怖くて、今だって、こうやってしか止められなくて。
「どうしようか、僕達。」
世界で1番愛してるよ、A。
【剣持刀也】
「…だめですけどね。僕が、嫌だから。」
まるでそれは自分に言っているようで。曖昧に笑ってやれば、ぱしっと手を捕まれる。
「絶対、いなくなるなよ、」
思っていた何倍も、真剣な顔で彼は言った。声も手も少し震えていて。
「嫌だからな、…絶対」
縋るような声に思わず笑みがこぼれた。
【アンジュ・カトリーナ】
「なんで、そんな怖いこと言うん！？あかんでぇ！？」
少し茶化すように言うけれど、貴方の横顔を見て本気で不安が溢れ出る。どうしたら、貴方はそんな顔をしなくなるの、私はどうしたら。
「A、…」
おねがいだから、冗談だよ、と笑って。
「いかんで、…おねがい…」
思わず握った君の手は、怖いくらいに冷たくて。
【戌亥とこ】
「ええよ。はよ私んとこおいで。」
にこり、笑った彼女は優しく頭を撫でる。
「自殺ってな、自分を殺すって意味やから、地獄行きなんで」
どこか遠くを眺めながら、淡々とそう話す。同期の2人には天国行きだと言っていたのに、貴方のことは死んでも離せない。
「地獄でも、わたしが居れば寂しくないやろ？」
抱きしめられたその手から離れたくないなんて、いつの間にか溺れてしまった。
【健屋花那】
「…健屋が、何回でも助けるよ」
どんなに死のうとしたって、私が何回だって助けてみせる。君がいない未来になんて、行きたくないから
「Aちゃんが一緒じゃなきゃ、健屋やだもん。健屋寂しいの嫌いだから。Aちゃんも寂しがり屋でしょ？健屋が傍にいたげるよ。健屋が、すこやが、すこ、や、が……」
いつもより早口で、どうにか貴方を引き止める。途中から泣き出して、それでも君が居なくなるのは嫌だから。
「健屋は、……Aちゃんといたいよ…」
そばにいて欲しいの。それだけで、頑張れるから。
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みずな - 初コメ失礼します。なかなかない女性ライバーさんの百合っぽいお話が多くて嬉しいです。 (2023年4月18日 19時) (
レス) @page25 id: fa8f980323 (このIDを非表示/違反報告)
ぬな(プロフ) - 他作品では見ない女の子達が多いうえに解像度が高すぎて最高でした👏 (2023年3月4日 20時) (レス) @page6 id: ef1d748dcf (このIDを非表示/違反報告)
こころ - 遅れてしまいました！確かに5人までですね…ならMysta様を減らしてほしいです… (2023年1月22日 22時) (レス) id: fa05d75225 (このIDを非表示/違反報告)
メロン(プロフ) - 初コメ失礼します。女性ライバーさんのお話少ないので助かります…！毎日楽しみにしながら過ごしております！ (2023年1月4日 11時) (レス) id: 9fae81429f (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - リクエスト失礼します。「ヤンデレライバーに首輪をつけてほしいと夢主が頼んだら」をlosさん、msrさん、iniさんで見たいです。出来ればお願いします。 (2022年12月16日 21時) (レス) id: cf64f53297 (このIDを非表示/違反報告)
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