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図書室と田島先輩とちょっと佐野くん ページ6

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『 あ、りっちゃんじゃあね〜 』
[ A今日バイト? ]
『 今日は休みー。図書室行ってから帰ろうと思って。』
[ あー、佐野くん? ]
『 佐野くん、わたしの本の趣味に興味示してくれてんの。質問されまくってたらわたしも色んなの読みたくなって(笑) 』
[ 佐野くんパワーすご(笑) ]





目の前の席に座るりっちゃん。りっちゃんはThe女の子って感じの、めちゃくちゃかわいくてとんでもなくいい子。そんなりっちゃんはバイト漬けの日々なため、今日はここでバイバイ。



図書室の扉を開いて入ると、ひとつ上の先輩の姿。通っているうちに仲良くなった。ちなみに、めちゃくちゃイケメン。





田島「 ……あ、Aちゃん。ひさしぶり。本借りに来たの? 」
『 田島先輩〜お久しぶりです。久しぶりにたくさん読みたくなって借りに来ました! 』
田島「 じゃあ俺のおすすめの本、教えてあげる。」
『 やった!田島先輩のおすすめの本、ほんとに全部最高。』





ほんとに〜?とにこにこしてる田島先輩は、ぽわぽわしてて可愛い。他のもの見てきまーす、と声をかけて小説コーナーへとあるく。





『 今日はタイトルと表紙で決めてみようかな… 』





ビビッときたタイトルや表紙の本を見つけよう!とウロウロしていると、気になったものを発見。…ミステリーか、いいかも。これにしよ。





『 田島先輩、これお願いします! 』
田島「 ミステリー珍しくない? 」
『 直感で! 』
田島「 ふふ〜Aちゃんらしいね。」
『 じゃあまた借りに来ますね! 』
田島「 気をつけて帰ってね〜 」





田島先輩に手を振りながら図書室を出ると、居残りをしていた佐野くんにバッタリ遭遇。





『 あ、佐野くん。居残り終わったの? 』
「 終わった!……水瀬さんは? 」
『 本借りに言ってた。これから帰るとこだけど…一緒に帰る? 』
「 帰ろ帰ろ!!!何借りたん? 」





二人で帰る途中、わたしの話をちゃんと興味を示しながら聞いてくれる佐野くん。あんまり友達がいない私からしたら、こうして聞いてくれるだけで胸が温かくなって。





『 佐野くん、ありがとう。』
「 ん?急にどしたん? 」
『 なんでもないよ。あ、この本ね? 』





こっぱずかしくなって、話を逸らしたのがどうかバレませんように。










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軽音楽部のおてつだい→←早起きした佐野くん



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作者名:たん | 作成日時:2024年3月13日 15時

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