匠海と佐野くん ページ4
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『 聞いてくれ匠海。』
尾崎「 え、なに? 」
『 ついうっかり、本当にうっかり、佐野くんに可愛いと言ってしまった 』
尾崎「 え? 」
『 佐野くん、めちゃくちゃ可愛くない? 』
尾崎「 いや、え?面白すぎるんやけど(笑) 」
『 わたし、ずっと佐野くんのこと可愛いなって思ってたんだけどさ… 』
今朝の出来事をまくし立てるように匠海に喋っていれば、なぜかツボにハマったらしい。
尾崎「 いや、A面白すぎるでしょ(笑) 」
『 ヤバいやつすぎるでしょ。どうしたらいい? 』
尾崎「 どうにも出来へんって(笑) 」
完全に面白がってるな、尾崎匠海よ。
『 匠海……あんたと佐野くんのコンビは癒されるよ。あれよあれ、推しカプ……?推しケミ……?的なやつ 』
尾崎「 俺も入ってるんや(笑) 」
『 かなり癒されてるから、1年間この席でいいと思う。真面目に。』
尾崎「 雄大にも言ってあげなよそれ 」
『 やだよ恥ずかしい。』
尾崎「 ゆうだーい!雄大ーー! 」
『 ちょ、は?!なにしてんの?!?! 』
「 なに? 」
尾崎「 Aが言いたいことあんねんて! 」
「 え!なに?! 」
『 なんもない!!!一個もない!!!!! 』
匠海に懐かしの(?)ニーブラをして、とりあえず黙らせておく。一個もない!と言ってしまったことで少し悲しそうにしてる佐野くんを見て、申し訳なさが溢れてきた。
『 あ、いや、なんも無いというかなんというか…ね?匠海の早とちりってやつで! 』
「 そうなん……?てかなんか、ふたり、仲良いね…… 」
『 あーまあ、去年同じクラスだからね。』
「 俺ももっと水瀬さんと仲良くなりたいです。」
匠海「 既に仲良くなりはじめてるやん。Aあんまり心開けへんらしいし? 」
「 ほんま?!俺と水瀬さん仲良くなれる?! 」
『 佐野くんの頑張り次第かなあ〜 』
ちょっと意地悪してやろ。ってそう言ったが、佐野くんは凄い張り切っている。かわいい。
「 いっぱいお話しような? 」
『 佐野くんが毎朝早起きできたら本読みながらでもお話できるよ? 』
「 なら早起き頑張るわ! 」
はあ、本当にかわいいな…。匠海に目配せすると、また笑われた。『 ほら言ったじゃん、可愛すぎるでしょ佐野くん。』なんて呟けばAにだけじゃない?なんて言っていた。ちょっとそれは違うような気がしてるけど、まあいいか🎶
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作者名:たん | 作成日時:2024年3月13日 15時