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眼鏡と読書と佐野くん ページ3

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わたしの朝のルーティーンは、いかなる時も毎日朝少しだけ早く来て読書をすること。今日は少し寝坊してしまって、焦ってコンタクトをし忘れて家を出てきてしまった。今日は念の為いつもスクバに入れている眼鏡をかけて過ごそう。透明なピンクのフレームの眼鏡はかなりお気に入りだ。





「 一番乗りー!……って、あれ、水瀬さん! 」
『 あれ、佐野くん。おはよう。今日早いね? 』
「 おはよう!水瀬さんこそ早いやん、いつもこの時間なん?てかまって!眼鏡かけてる?!?! 」
『 佐野くん一気に喋りすぎ(笑) いつもこの時間だよ、今日はたまたまコンタクトつけ忘れちゃってそのまま来ちゃった 』
「 似合う!知的な感じ!! 」
『 ふふ、ありがとう。佐野くんこそ、一番乗りー!って。』





佐野くんの真似をしてそう言ってみれば、ちょっと顔を赤くして「 忘れてやぁ… 」と言っていたが、残念ながら目と耳に焼き付けてしまった。





「 あ、でも本読むのにおれ邪魔やんな……? 」
『 んー、いつもの日課だけど、今日くらいは読まなくっても全然いいよ。佐野くんが朝早いのも珍しいし。』
「 え、ほんま?じゃあおしゃべりしようや! 」





活き活きした顔でお喋りを始める佐野くん。佐野くんとお話をしていれば、隣のクラスの…後藤くん、だったかな。がやってきた。





後藤「 雄大〜って……あ、噂の水瀬さんや。」
『 え、うわさの?なにそれ、わたし噂されてんの……? 』
「 あーーーちゃうって!!!たける何言ってんねん…!!! 」
『 え、なに? 』
後藤「 雄大がよく水瀬さんの話してるからさぁ? 」
『 ……佐野くん、そうなの?なんかうれしいな 』
「 ほんまにやめてや………… 」





顔真っ赤。ほんとに可愛い。なんでだろう、本当に愛おしい。なんて思ってたら、佐野くんの顔がさらに真っ赤になっていく。





後藤「 水瀬さん無意識?(笑) ぜーんぶ声に出てんで(笑) 」
『 え、え?! 』
後藤「 顔真っ赤、ほんと可愛いって(笑) 」
『 うわ、もうまって、ほんとに今まで言わなかったのに…… 』
「 い、今までってことは……、、」
『 佐野くん、君は本当にかわいいんだよ…… 』
「 えっ、!? 」
『 いやごめん、本当に忘れて。』
「 え、あ、うん、忘れるな……? 」
『 うん、そうして。』





意味のわからない会話。それを見て後藤くんは爆笑してる。笑い事じゃないんよ。










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匠海と佐野くん→←居眠り佐野くん



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作者名:たん | 作成日時:2024年3月13日 15時

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