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YG「お前、なにして…」
私の下で、つぶらな瞳をまん丸くして驚いている先生。
「キスしていい？」
YG「…今朝もしただろ」
「べつに何回したっていいじゃん。それに、私はもっと大人のキスがしたいの」
YG「はぁ…だいぶ酔ってんな。やっぱり今日はもう寝ろ。ほら、腕枕してやるから」
「そんなんじゃ騙されないんだから。大体先生はいつも…きゃあっ！？」
突然くるりと視界が回って息を飲んだ。
いつの間にか立場は逆転していて、さっきまで少し焦った様子だった先生は今、余裕たっぷりの表情で私を見下ろしている。
YG「A」
「先生…」
YG「…大人しく言う通りにすれば、明日いい所に連れて行ってやる」
「えっ！？」
思いもよらない言葉に、さっきまでのもやもやは一瞬で弾け飛んでしまった。
「いい所って？」
YG「さぁな、行ってからのお楽しみ。でも夜更かしする悪い子は家で留守番だぞ」
「うぅ…」
意地悪な笑みを浮かべる先生。
こんなのずるいと思いながらも、ゆらゆらと気持ちが揺らいだ。
先週末は色々とばたばたしていて、ほとんど一緒に過ごせなかったし。
「…寝る」
しばらく考えたのちそう答えると、先生は満足そうに笑って頷いた。
YG「ん、いい子。また明日な」
そう言って頬に触れるだけのキスを落とすと、再び私の隣に寝転んで柔らかな手つきで頭を撫でてくれる。
YG「おやすみ、A」
優しい声が心地よくて、私はすぐに眠りに落ちた。
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作者名：yuzu | 作成日時：2022年6月5日 21時
