少女の瞳に映る世界は【ワールドトリガー】

第41話 出水side ページ45

｢公平も来るの？｣


今俺達は訓練室に向かっている。三輪もいる。
思ってた通りAはバリバリ戦闘を続け、俺が爆発しまくる現場の中に呼びに行くはめになった。

｢駄目？｣

｢別にいいけど、見てるだけじゃつまんなくない？｣

絶対暇じゃんと後ろで腕を組む。

｢桃華を知るって意味ではいんじゃねーの？｣

｢そうなんだけど、…あんたも結構戦闘狂に近いものがあるからね。｣

｢なんか言った？｣


｢いや。｣


｢着いたぞ。｣


そんな会話をしていると訓練室に到着した。

｢初っ端から使っていいの？｣

｢Aがラービットの相手をしてる間に出水から大まかに聞いた。俺も段々桃華を掴めるだろう。｣


三輪は、時間が惜しいとトリガーを起動させる。

｢そうだね。｣

一気にぴりっとした空気に変わる。
Aもトリガーを起動する。

｢俺はこの辺で見とく。｣


｢ああ。｣

｢うん。｣


｢訓練室ぶっ壊すんじゃねえぞ？｣

｢分かってるって。｣

ふっと笑ったが、その目は普段のAには見られない意思が宿っているような気がした。

第42話 オリ主side→←第40話 出水side

ラッキー隊員

加古望

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す