第31話 三輪side ページ35
｢え…？何言ってんの？そんな遠征分かってるならやらないでしょ？｣
予想通りの返事だ。
｢その遠征が中止されなくて行われるとしたらどうする？｣
｢冗談言わないでよ。そもそも遠征部隊がそんな簡単に負けるなんて。｣
｢悪いがこれは迅の予知だ。遠征は行われる。｣
Aの顔が一気に青ざめた。
｢嘘でしょ？ねぇ、嘘って言ってよ！何で私以外の皆なの？そんなの酷すぎるよ…！｣
嘘ではないのだ。俺は何も言えない。
｢迅が言うには、｣
あまり迅、迅と、連呼はしたくないのだが。
｢未来を変える鍵はAだそうだ。お前は桃華というトリガーを持ってるのか？｣
｢あいつ…そのことを…。｣
｢今回の遠征に桃華が必要だ。｣
Aはすぐに首を横に振った。
｢持っていけると思う？仮に許可が出たとして、私に桃華を上手く使うことは出来ないの。遠征での戦力ダウンに繋がりかねない。｣
｢だったら遠征までに使えるようになればいいだろう。まだ2ヶ月はあるんだから。｣
｢どうやってやれっていうの？太刀川さんとかじゃ適当すぎて出来ないし、公平にだってそんな事で時間取らせたくないよ。｣
｢A、｣
一呼吸置いて言った。
｢桃華の相手は俺がする。｣
Aは驚きながら、戸惑う。
｢いやだってさ、秀次は忙しいでしょう？隊長だし。｣
｢いいんだ。俺が引き受けたことだ。｣
｢それじゃ、秀次がしんどくなるよ？｣
｢…遠征部隊がいなくなったらしんどいのは俺だけじゃない。｣
Aはその言葉ではっとした。
｢遠征部隊がいなくなるなんてごめんだ。だから未来を変えられるAを導く事ができるなら、俺が引き受ける。｣
｢…秀次。｣
Aは立ち上がる。まだ戸惑ってはいるようだった。
｢…分かった頼むよ。みんなのために。でも無理だけはしないで？｣
思っている以上に食いつきはしなかった。
｢１回隊室戻ってから、許可取りに行く。だから明日…明後日ぐらいから頼める？｣
｢ああ、分かった。｣
去っていくAの背を見送る。
遠征部隊を見殺しになど絶対させない。
ラッキー隊員
加古望
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ゆずポン酢(プロフ) - ミリアさん» コメントありがとうございます！気に入ってもらえて嬉しいです！今後も作る予定ですが実はワートリ以外のアニメはあまり分からなくて…これを期に時間があれば観たいと思います。お気遣いありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2017年8月14日 0時) (
レス) id: db72870c64 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - すごく気に入った作品で続きが楽しみですもし他の作品を今後作る予定ならワールドトリガーの世界にトリップか転生したアニメKか銀魂の銀時か高杉の姉か妹の作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも体にきよつけて更新頑張って下さいね (2017年8月13日 16時) (レス) id: e3c7f73b1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆずポン酢 | 作成日時：2017年7月30日 0時
