第1話 出水side ページ2
あいつと出会ったのは2年半前。まだ太刀川隊がB級にいた時の話だ。
ーボーダー本部基地、ラウンジ。
｢どーすんですか。｣
と俺が言うのはランク戦のことだ。B級3位の所で止まっていた。
｢私達の持ち味は個々の火力だよね〜。いくら火力が高いとはいえ、やっぱり相手の方が人数で勝ってるから厳しい所はあるかも〜。｣
この所あまり点数が稼げずにいたのである。
｢んじゃ、誰か1人増やすか。｣
｢いやいやいや、そう軽々しく言ってますけど簡単には見つかると思います？俺たちに合わせられる人なんか…｣
いるとは思えない。これでもB級3位、上位の隊だ。フリーのB級を加入させるとしても慣れるまでに時間がかかる。2位以内に食いこむのはさすがに厳しいだろう。
太刀川さんは暫く考えるようにしていたが、突然携帯の電源を入れ連絡先を見始めた。
｢誰か思い付いたんですか？まさか本部長に相談しようとか…｣
｢いや、違う。｣
意外にも即答だった。
｢誰誰〜？｣
｢上手くいくかは分からない。だが、あいつなら必ず俺たちを上位に連れてってくれる。｣
太刀川さんがここまで言うのは初めてだった。
そのまま太刀川さんは電話をかける。
｢あー、もしもし？うん、おれ。今空いてる？ランク戦ブース？分かった、その後でいいから話したいことがある。そのままそこにいてくれ。｣
ぱぱっと話を済ませると太刀川さんは立ち上がった。
｢さあ、行くぞ。俺が必ず引き入れる。｣
｢待って下さいよ！誰なんすか？！｣
俺の話も聞かず歩いていってしまう太刀川さん。
｢まあまあ、太刀川さんが言うくらいだから信じようよ。｣
それも一理あるっちゃある。仕方ない。
俺と柚宇さんもやむを得ずついて行くのだった。
これが俺たちの未来の分岐点だったのだろう、きっと。
ラッキー隊員
加古望
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ゆずポン酢(プロフ) - ミリアさん» コメントありがとうございます！気に入ってもらえて嬉しいです！今後も作る予定ですが実はワートリ以外のアニメはあまり分からなくて…これを期に時間があれば観たいと思います。お気遣いありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2017年8月14日 0時) (
レス) id: db72870c64 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - すごく気に入った作品で続きが楽しみですもし他の作品を今後作る予定ならワールドトリガーの世界にトリップか転生したアニメKか銀魂の銀時か高杉の姉か妹の作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも体にきよつけて更新頑張って下さいね (2017年8月13日 16時) (レス) id: e3c7f73b1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆずポン酢 | 作成日時：2017年7月30日 0時
