メモ ページ23
空は青いものだと思っていた
雲は白いものだと思っていた
月は黄色いものだと思っていた
そうでもないって知ったのはいつだろう
隣を歩く君がふと立ち止まって
見上げた先に広がっていた景色
あれはいつだったっけ
空は青くなくて
雲は白くなくて
月は黄色くなかった
抗え
今の僕にはそれしか出来ないのだから
抗え
そうでもしないと僕は僕でいられないのだから
抗え
僕が壊れてしまわないために
抗え
君を、僕に繋ぎとめておけるように
幸せ自慢出来る程の幸福に包まれた記憶はない
不幸自慢出来る程の不幸に苛まれた記憶もない
いいよな、幸福でも不幸でも自慢出来る事があんのは
煽ってなんかないさ
これは戒めだ
醜くて見難かった過去の自分への
出来もしない不幸自慢を高らかに謳っていた
それがステータスだと勘違いしていた
最高に格好悪いあの頃の自分への、鎖にほかならない
雨音が私をかき消してくれる
周囲の音が遠ざかって私の世界が出来上がる
周囲から私を隠してくれる
今、この時だけ
この傘の中は、私だけの世界に
紡ぐ言の葉が澱んでしまわぬように
差し出すこの手が震えてしまわぬように
君に届く僕のすべてが美しくあればと
そう、切に 切に
願わずにはいられないのです
目の前の薄っぺらい壁
たいして高くもない壁
何でそんなものに躓いてしまうのか、自分でもよくわからない
ただそこに"在る"だけで、心を折られそうになる
物語の主人公のようになりたかった
分厚い壁を壊せるような
高い壁を乗り越えられるような
物語の主人公のようになれなかった
薄っぺらで低い壁を見上げて、僕の歩みはそこで終わった
息ができないの
苦しくて苦しくて
あなたを想うたび
心の蔵が悲鳴を上げるの
鎮めなきゃ
あなたを想っても苦しくないように
殺そう
鼓動を止めて
この想いを
永久に
天才と呼ばれるのは嫌いだ
私は賢い
運動もできる
尊敬され好意を寄せられる
だけどそれは、私が天才だからではない
天才とは、天賦の才だ
天から与えられたもの
私は違う
私が賢く身体能力に優れ人々を惹きつけるのは、全て私の努力の賜物だ
決して誰かから与えられたものではない
天才と軽々しく口にしてくれるな
それは賞賛ではないのだから
それは、誰かの努力を否定する呪いの言葉なのだから
可愛ければ許される
醜ければ許されない
私は後者
クラスで一番可愛い子が言った
「好きになるのは罪じゃないわ」
クラスで一番醜い私の恋は
「迷惑」
そう言われた
醜い私は、悪い子だ
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か○ぴす(プロフ) - 柚子sherbetさん» そゆとこ好き (2019年1月16日 22時) (レス) id: f298667544 (このIDを非表示/違反報告)
柚子sherbet(プロフ) - か○ぴすさん» せやで、ツナマヨも明太子も使いこなすよ! (2019年1月16日 21時) (レス) id: 26b1561208 (このIDを非表示/違反報告)
か○ぴす(プロフ) - おにぎりの具とか狗巻先輩ジャン (2019年1月14日 18時) (レス) id: f298667544 (このIDを非表示/違反報告)
チレク(プロフ) - 柚子sherbetさん» 此方こそ!宜しくお願いします (2018年6月17日 20時) (レス) id: c1e572521f (このIDを非表示/違反報告)
柚子sherbet(プロフ) - チレクさん» わ〜!!ありがたいお誘いありがとうございます!ぜひぜひ!宜しくお願い致しますっ!m(_ _)m (2018年6月17日 11時) (レス) id: 26b1561208 (このIDを非表示/違反報告)
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