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「おっはよーう！A！」
ある日の朝、五条先生は機嫌よさそうに私に声をかけてきた。
「こんにち、は。五条先生。」
私が無表情でそう答えると、先生は「あれぇ？」と言った。
「今日は野薔薇と一緒じゃないの？」
その言葉に私は少し眉を潜めた。
「野薔薇、は、虎杖くんたちと、一緒にいます。」
野薔薇と喧嘩をしてから数日がたった。伏黒くんと会話をしたあの後、伏黒君は私に野薔薇のところへ行くように説得したが、私は行かなかった。どうして、と伏黒君に聞かれたとき、私はただ端的に答えた。「必要ないから。」と。
それから数日間、私は野薔薇はおろか、伏黒君とも虎杖くんとも会話することなく過ごしていた。
「へぇ。いつどこ行くにも一緒だったのに、珍しいね。もしかして喧嘩でもした？」
五条先生は冗談めかしく笑いながらそう聞いた。前々から思っていたけれど、この人も対外人でなしだ。
「先生、は、どうしたんですか。」
私が聞くと、先生は「うん？」と首をかしげた。
「ずいぶん、上機嫌、ですね。なにか、いいこと、でも？」
そう聞くと、五条先生は「ああ。」とつぶやき、そしてニンマリと笑った。
「ついさっき嬉しいニュースが入ったんだ。」
拍手の用意！と声のトーンを上げながら、先生は両手を持ち上げ、そして言った。
「真希、パンダ、恵、野薔薇、そして悠仁が！一級術師になることになりましたー！」
はい拍手〜！と言いながら、先生は自分でパチパチパチパチと手を叩いた。一方で私は先生の言葉に驚き固まった。
今、なんて言った？禪院先輩、パンダ先輩、伏黒君、虎杖君、そして、野薔薇が、一級術師になる？
それを聞いて、私は顔から血の気が引くのがわかった。呪術師の中にあるランク付け。特級、一級、二級、三級、四級。規格外である特級を除けば、一級術師は一番上のランクだ。そして一級術師は二級やそれ以下とは比べ物にならない、危険な任務に対応させられるくらい重い立場でもある。
そこに野薔薇が入ったと聞いて、私の意識が揺れた。
「どう、し、て。」
３級だった野薔薇がいきなり一級になるなんてことに。その思いでそう口にすると、五条先生は「どうして？」とオウム返しをした。
「普通のことだよ。能力があると認められた術師はさらに上へと押し上げられる。真希やパンダはもとより、悠仁達もちゃーんと活躍してる。君たちがこの前対応した二体の呪霊だってあれ、特級呪物の受肉体だったんだよ。知ってた？」
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しょーどくえき - わ！すっごくおもしろいです！続きがとても楽しみです！頑張ってくださいね！ (2021年6月20日 16時) (
レス) id: 5790125387 (このIDを非表示/違反報告)
猫かぶり - 今は死滅回遊ですよ!!!続きがとても楽しみです!!! (2021年5月21日 20時) (レス) id: 94bc23990d (このIDを非表示/違反報告)
柑橘(プロフ) - 無気力なおバカさん» コメントありがとうございます！この展開は読者様には不評かも、なんて考えている折だったので、これからの展開が楽しみというお言葉に救われました！更新頑張ります。 (2021年1月2日 23時) (レス) id: c6d1d3b3eb (このIDを非表示/違反報告)
柑橘(プロフ) - 糸野さん» コメントありがとうございます！スリルのあるなんて素敵な言葉をいただけて嬉しいです。更新が滞っていますがこれからもドキドキさせられるよう頑張ります！ (2021年1月2日 23時) (レス) id: c6d1d3b3eb (このIDを非表示/違反報告)
無気力なおバカ - 面白いです。これからの展開がすごく楽しみです。キャラ達の関係とかもすごく好みです。更新頑張って下さい！ (2021年1月2日 3時) (レス) id: 9900cccf42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柑橘 | 作成日時：2020年11月28日 17時
