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「……おしまい、の時は、うーん、たらこ、って、言ってください、ね。」

「しゃけ。」

もしかしてしゃけは肯定の意味なんだろうか。今度試してみよう。

私は簪を持つ手に力を込め、腰を下ろした。

「それじゃあ、行き、ます。」

まずは軽めのから。

私はいつも通り地面を蹴った。まずは右手の簪を先輩に突きつけた。けれどこれを狗巻先輩は軽く体を捻って避ける。

ここまでは想定内。私は続く二撃目を左手で放った。これもかわされる。

三撃目、四撃目、五撃目。

「当たらないね。」

パンダ先輩がそう呟いた。

当たらなくていい。これは本命じゃないから。私はどんどんと先輩との距離を詰めながら、右手の簪を左へ、その勢いのまま左手の簪で追撃を繰り返していった。

六撃目、七撃目、八撃目。

どんどんとスピードを上げて、右から左へ、反時計回りに、回る、回る、回る。やがて私は振り回す腕の力によって生じる遠心力に任せて、かかとをあげた。

「へえ。」

禪院先輩が感嘆の声を上げた。

「バレリーナか。」

私は爪先立ちになって、グルグルと回った。回転が加われば加わるほど、私はどんどん早く周り、そして攻撃性を増していく。

最初は余裕の表情で交わしていた先輩も、速さが増していくにつれてただ体をひねるだけではかわしきれなくなってきて、腕でガードしたり、後方に飛んだりすることで回避するようになってきた。

そろそろ、だ。

ついに先輩が攻撃に転じようと腕を振りかぶったのを見て、私は最後に両の爪先に力を入れ、上に跳んだ。

目を見開きこちらを凝視する狗巻先輩。

彼を上空から見下げながら、私は笑った。

「受け止めて、ね。先輩。」

そして私は身を大きく捻り、回転をさらに加え、その勢いのまま落ちていった。先輩に向け、一直線に。

「っ、すじこ!」

ザンッと刃物が何かを切りつけたような音が響いた。と同時に砂埃が舞う。

簪が何かにめり込んだ感触を掴んだ私は、そのまま地面に着地した。

「……失敗。」

砂埃が晴れ、全貌が明かされていく。私が切り裂いた先に、狗巻先輩はいなかった。かわりに、そこには横一直線に裂かれた地面だけがあった。

じゃあ、先輩はどこに。

そう思った瞬間、背後から風圧を感じた。

「っ!!」

勢いよく振り返ると、そこにはもうすぐそこまで迫った狗巻先輩の顔と、拳があった。

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柑橘(プロフ) - 尊都さん» ご指摘ありがとうございます!変更させていただきました。またなにかお気づきの点があればコメントください。 (11月26日 3時) (レス) id: 3b878783b1 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘(プロフ) - 稔米さん» ありがとうございます!五条先生とはギスギスして欲しいのでこのまま緩くやっていきたいです。 (11月26日 3時) (レス) id: 3b878783b1 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘(プロフ) - わかたくさん» ありがとうございます。更新頑張ります! (11月26日 3時) (レス) id: 3b878783b1 (このIDを非表示/違反報告)
尊都(プロフ) - 五条先生ってみんな下の名前じゃありませんでした? (11月26日 2時) (レス) id: 6a52012404 (このIDを非表示/違反報告)
稔米 - 好き過ぎます!なんかこれから色んな事実が発覚してくのかなーと楽しみにしておりマス!私は五条さんとの絡みが好きです!なんか甘々じゃない感じの…w (11月25日 22時) (レス) id: 861890d0d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柑橘 | 作成日時:2020年11月24日 1時

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