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まずい、まずいなぁ。

伏黒君と建物内を駆け回りながら、私は焦っていた。

やっぱり、特級相手に私たちが対応するべきではなかった。現状、虎杖君は負傷。一人で特級の呪い相手に戦闘中。残った私と伏黒くんは野薔薇の捜索にあたっているけれど、呪いが空間を支配しているこの状況で野薔薇を見つけるのは、はっきりいって難しい。

伏黒くんはもう一匹の式神を召喚して捜索にあたっている。けれど私は完全に足手まといだ。今の私にできるのは、こうして走り回ることだけ。

野薔薇がもし、見つからなかったら。もしも死んでしまっていたら。困る。とっても、困る。

だってあの子は私の“特別”だから。

あの子は、あの家の中に囚われていた私に、外の世界を教えてくれた。

ずっとずっと、冷たい屋敷の奥で、あの人形に埋め尽くされたおぞましい部屋の中で、理解もできない書物ばかりを読み上げさせられ続けていた、何も知らない私に、教えてくれた。

外の世界を、自由を、生きるという、選択肢を。

私はあの子に恩がある。

だから、あの子が死ぬのは、とても。

「困る。」

「っ、いたぞ!」

伏黒君が声をあげ、指を差す。真っ暗な空間の中で、そこに確かに野薔薇はいた。

カエルの形をした呪いに、片足を掴まれた状態で。

「オマエ顔覚えたからな。絶対呪ってやる。」

逆さ吊りの状態で、野薔薇は自分を食べようとしている呪いにそう言い放った。

「野薔薇。」

呪いが、野薔薇を持ち上げ、口元へと運ぶ。私はそれを見て、瞬時に頭の簪を抜いた。

「野薔薇を。」

そして、地面を力強く蹴った。

「離せ!!!」

手に取った簪をナイフのように持ち、呪いの右腕を切り落とす。瞬間、紫色の血飛沫が上がった。

「A!!」

野薔薇が私の名前を叫ぶ。切り落とされたことで拘束が解けた野薔薇を、空中で伏黒君の式神のカエルの舌がキャッチする。

同時に、もう一匹の式神、大蛇が呪いに噛み付いた。

「脱出するぞ、釘崎、小松!!」

「はい!」

私は伏黒君の言葉を聞いて、急いで二人のところへと戻った。

「カエル苦手なんスけど……。」

「悪かったな!!」

「野薔薇……。」

まあ、たった今別のカエルに飲み込まれそうになってたし、そりゃそうなるよね。

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柑橘(プロフ) - 尊都さん» ご指摘ありがとうございます!変更させていただきました。またなにかお気づきの点があればコメントください。 (11月26日 3時) (レス) id: 3b878783b1 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘(プロフ) - 稔米さん» ありがとうございます!五条先生とはギスギスして欲しいのでこのまま緩くやっていきたいです。 (11月26日 3時) (レス) id: 3b878783b1 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘(プロフ) - わかたくさん» ありがとうございます。更新頑張ります! (11月26日 3時) (レス) id: 3b878783b1 (このIDを非表示/違反報告)
尊都(プロフ) - 五条先生ってみんな下の名前じゃありませんでした? (11月26日 2時) (レス) id: 6a52012404 (このIDを非表示/違反報告)
稔米 - 好き過ぎます!なんかこれから色んな事実が発覚してくのかなーと楽しみにしておりマス!私は五条さんとの絡みが好きです!なんか甘々じゃない感じの…w (11月25日 22時) (レス) id: 861890d0d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柑橘 | 作成日時:2020年11月24日 1時

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