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ここの異常さは建物に入ってすぐにわかった。建物の内側の構造が、外観でみたよりも明らかに高くなっていたからだ。

「どうなってんだ!?二階建ての寮の中だよなココ。」

「おおお落ち着け!メゾネットよ!!」

こういう建物のことメゾネットっていうの?というか、メゾネットって、そもそも何。

振り返れば私たちが潜り抜けてきた扉も消えていた。

進むしか、ないみたい。

気を取り直して、私たちは伏黒君を先頭にまた歩き始めた。明らかに変容してしまった建物の内部を進んですこしすると、私たちはついに人影を見つけた。

けれどそれはもう、人とは呼べない代物になっていた。

「惨い……三人…でいいんだよな。」

伏黒君がそう呟くほど、それは元の形をかろうじて留めているだけの状態だった。そんな中で、虎杖君はうち一人の制服に縫われた名札を見つけた。

その名前は、先ほど少年院の入り口である母親が呼んでいた息子の名前だった。

「…この遺体は持って帰る。」

「え。」

そう呟いたのは野薔薇だった。

「あの人の子供だ。顔はそんなにやられてない。」

「でもっ……。」

「遺体もなしで「死にました」じゃ納得できねぇだろ。」

虎杖君はそう言った。

その通り、は、その通りだ。けれどそれを持って帰れるだけの余裕があるかどうかは、判断できない。情報によれば、ここには五人いたはずだ。そのどれもが、生きていても、死んでいても、どちらにしろ私たちの手には余るような気がした。

伏黒君は死体の前にしゃがみ込んでいる虎杖くんのフードを掴み、強引に立たせた。

「うおっ!」

「あと二人の生死を確認しなきゃならん。その遺体は置いてけ。」

「振り返れば来た道がなくなってる。あとで戻る余裕はねぇだろ。」

「後にしろじゃねぇ。置いてけっつってんだ。」

伏黒君の声は、いつになく固く、強かった。

「ただでさえ助ける気のない人間を、死体になってまで救う気は俺にはない。」

伏黒君のその言葉に、虎杖くんが掴みかかった。

「どういう意味だ。」

「ここは少年院だぞ。呪術師には現場のあらゆる情報が事前に開示される。そいつは無免許運転で下校中の女児をはねてる。二度目の無免許運転でだ。」

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柑橘(プロフ) - 尊都さん» ご指摘ありがとうございます!変更させていただきました。またなにかお気づきの点があればコメントください。 (11月26日 3時) (レス) id: 3b878783b1 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘(プロフ) - 稔米さん» ありがとうございます!五条先生とはギスギスして欲しいのでこのまま緩くやっていきたいです。 (11月26日 3時) (レス) id: 3b878783b1 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘(プロフ) - わかたくさん» ありがとうございます。更新頑張ります! (11月26日 3時) (レス) id: 3b878783b1 (このIDを非表示/違反報告)
尊都(プロフ) - 五条先生ってみんな下の名前じゃありませんでした? (11月26日 2時) (レス) id: 6a52012404 (このIDを非表示/違反報告)
稔米 - 好き過ぎます!なんかこれから色んな事実が発覚してくのかなーと楽しみにしておりマス!私は五条さんとの絡みが好きです!なんか甘々じゃない感じの…w (11月25日 22時) (レス) id: 861890d0d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柑橘 | 作成日時:2020年11月24日 1時

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