呆れたい、程を知らずに ｢N｣ ページ31
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学パロ注意です
モブくん出てきます
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｢あの、Aさん！一緒にご飯、行きませんか…｣
まただ。Aは可愛いから、いつも。懲りないなあと正直思いつつ、共感できる部分もある。しかも彼女は優しすぎるのだから。
｢いいよ！あ、私お弁当なんだけど、大丈夫？｣
｢えっ、ええ、勿論です！｣
ほら、すぐにいいよ、なんて応えて。考えてないにも程があると感じる。
だから僕は、自分自身のエゴだとは分かりきったことだが、理不尽な理由をつけて彼女を叱るのだ。
｢ごめんね、Aは僕らと食べるから。｣
｢ノーマン！…たまには他の子とも一緒に食べたいのだけど｣
｢そうなのか…でもごめんA。２人にはもう言っちゃってるよ｣
状況を悟った彼は、｢全然構わないですから、またいつか｣と去って行く。今日もダメだったな〜なんて苦い笑い声が遠くから聞こえるが、目の前のAは聞こえていないようだ。
｢ほらA、いつも言ってるけど、男にホイホイ着いていっちゃ駄目なんだよ。｣
そんなの、自分が彼女を手放したくないだけ。知らない男と２人なんて。もしかしたら大勢の男の中にA１人かもしれない。考えれば考えるだけ自分の思考が腐っていると思う。でも。
｢ま、いいわよ。今日も皆で食べよっか。｣
そう言って微笑む優しい彼女に甘えているのは自分だ。エゴを悟られないように、エゴが見えないようにこうやって彼女を自分の傍に置く。本当に、歪みきっている。
隣の教室に入ると、既にエマはそこに居た。いつ、２人に黙ってAと弁当を食べるか分からないな、なんて苦笑を漏らす。｢やっほー！エマ、玉子焼きあげる。美味しくできたのよ！｣
ついさっきまでぷりぷりしていた彼女は、既に表情は緩んでいる。
レイの隣の席に腰掛けて、何食わぬ顔でAを見つめる。右から呆れた視線が来るが、気にしない。僕に一番呆れたいのは僕自身だ。
幼馴染に恋をするのは、酷く背徳感を感じた。この気持ちに気付いた時、深い理解より先に深い後悔が先に感じたほどに。それでも彼女が好きで、だから僕はその特権を利用して周りの彼女に向けられた好意を殺していった。
でも、彼女にこの想いは一切明かさないつもりだ。それによって彼女は僕を軽蔑するだろうと思っている。だって、彼女の自由を奪ったのは、他の誰でもない僕なのだから。
きっとずっと、想いは途切れることを知らずに続いて、彼女の幸せを知った時に僕を破滅させる。
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それは遠い遠い永遠の夜の話。 ｢N｣→←泣きたくなる程に貴女は ｢N｣
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蜜柑の樹(プロフ) - ヤシの実さん» ありがとうございます！ノーマンサイド…成程、またいつか書かせて頂きますね、ご意見ありがとうございます！凄く嬉しいです。是非今後とも応援よろしくお願いします！ (2019年3月20日 22時) (
レス) id: ece34a1d58 (このIDを非表示/違反報告)
ヤシの実 - 初めまして！「作戦の行方〜」と「君の幸せを〜」が大好きです！！レイサイド切なかったです、、、ノーマンサイドもお時間があれば読んでみたいな〜と思ったり(笑) 勿論！他の作品もとても素敵でした^^* 更新楽しみに待ってます！ (2019年3月19日 21時) (レス) id: ad6942667d (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑の樹(プロフ) - moca.sararenonさん» おわああああ！めっちゃ嬉しいです！更新…はい。頑張ります！(ちょっとテストだったもので…(言い訳)) (2019年3月2日 17時) (レス) id: ece34a1d58 (このIDを非表示/違反報告)
moca.sararenon(プロフ) - とっても面白いです！！！！更新頑張ってください！すごく読みやすくて、一気に読んでしまいましたああ！更新頑張ってください！ (2019年3月1日 15時) (レス) id: 86f2d024d7 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑の樹(プロフ) - 暁ーあかつきーさん» 早速ありがとうございます！ご期待に添えるよう頑張ります！ (2019年2月5日 22時) (レス) id: ece34a1d58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蜜柑の樹 | 作成日時：2018年8月8日 11時
