【wrwrd】悪役としての最大欠点２

52 コミュ症ぴえん ページ8

すぅすぅと規則正しい寝息をたてる彼を私は知っていた


彼の名前はトン…足？あ、トントンだ。知ってないじゃん草


目の下の隈は凄いし顔色はあまり良いように見えない。いや10分と言わずに10時間寝ろ


白衣姿を見て先生と見間違えるとかどれだけ疲れているんだよ悪かったよもう脱いだからさ


確か他のメンバーの書類までこなしているとか聞いたがマジだったのかよばり有能じゃんつかあいつら仕事しろ


将来有望な社畜だな…というか豚なら豚らしく食って寝てゴロゴロしとけよ…(決して豚を馬鹿ししている訳ではありません)


とりあえず布団もかけず、ベッド周りのカーテンも閉めずに寝ている為、閉めといてやるか…とベッドに近づいた。はえ〜寝顔も綺麗っすね〜


するとガラガラっとドアが開き、先生と思わしき人物が入って来た

sn「あれ、どうしたの？」


そう言った彼はガタイがよく、顔に「神」と書かれた紙をつけていたよいや何で？多分気にしたら負けなヤツだな


とにかく私の考えていた美人像とは反対の、いや紙から覗く顔は美人だから間違ってはいないな


しかし女性だと思っていたから予想は外れた。う〜ん残念！


綺麗系美人(女性)だと思ってwktkしてた私の気持ち返して！とは言えず、とりあえず怪我したこと言わないと。ただのサボりになっちまう


『あ、2-Aの瀬戸口Aです。えっと、体育で転けちゃって…』


先生に対してもコミュ症発動するあたり流石だよね！カッコいいよ！！ぴえん！！


sn「へぇ、君がAちゃんね。みんなから話はよく聞くよ」


え何先生にまで話してんの待って評価下がるじゃん


あ、そういやトントンさんのこと言わねぇと


『そのさっきトントン先輩が来て、今寝てます。10分後起こしてって…その、先生に』


名前がわかんね！ぺ神？先生だっけか？


sn「ん〜了解。疲れてるから布団かけてやってあげて？」


『分かりました。えっと…』


トントンさんの足下に畳められた布団に手をかけ、そっとトントンさんにかけようとしたその時だった


tn「っん…ん〜…」


グイッとベッドに引き寄せ、抱きしめられた


寝ぼけているのだろう。抱き枕にされている


無駄に整った顔がすぐ近くにあり、吐息がかかる


こんなシチュ、普通女子ならドキがムネムネする胸キュン必須イベなんだろうが


『いっっっっっでぇぇぇぇ！！！』


可愛い声を出すべきなのだろうが捻挫している足ごと抱きしめられている為、激痛が走りそれどころではなかった

53 注:決してやましいことはしてません→←51 いい匂い＝美人(偏見)

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