25話 * ページ26
｢ねぇ、焦凍と爆豪くんどっちが可愛いと思う？｣
｢え？どうしたの突然｣
近くにいた耳郎ちゃんに問う。先日撮った子猫と焦凍の寝ているツーショットと、さっき撮った爆豪くんの神ショットを交互にスワイプしながら。
｢....え、めっちゃ轟可愛いじゃん....
え、爆豪もこんな優しい顔してんの見たことない.....｣
｢ミラクルショット過ぎない？この2枚｣
写真を見て、信じられないと目を見開く耳郎ちゃんに、むふふと自慢げになる。
｢轟、この可愛さはやばいね。そのうち誘拐されそう｣
｢だよね！変なおじさんに狙われそうで怖い。まぁその時は私がその人締め上げるんだけどね｣
｢轟なら自分でそいつ倒しそうだけど｣
｢え！そんなわけ！絶対、佑月悪ぃって言って私の助けを待ってるはず｣
｢いや、トップ2だよ...？｣
耳郎ちゃんに何言ってんだ顔をされて、頭に疑問符を浮かべる。当たり前じゃん。焦凍は自分じゃ何も出来ない、私が守らなきゃいけないから。家のことも他のことも全部背負ってる焦凍を支えてあげたいから。
｢.....佑月にとって轟はどういう存在？｣
｢え？うーん、弟みたいな？｣
｢ふーん。だってさ、轟？｣
｢.......おう｣
いつの間にか焦凍が後ろにいて、背の高い焦凍を見上げる形で顔を見る。
なぜ耳郎ちゃんが焦凍に振ったのかは分からないけれど、焦凍はなんか複雑そうな顔をしていた。
すると、焦凍は爆豪くんの膝にいた子猫を抱き上げて、自分の腕の中に収めた。
子猫が爆豪くんに懐いて嫉妬していたのだろう。そう勝手に解釈して、一件落着。
｢佑月って、前から思ってたけど結構ズレてるよね｣
｢どこが？どこら辺？？｣
｢......まぁ私はアンタらを見守るわ、｣
眉を八の字にしてそう言い、自分の席へ戻って行った耳郎ちゃん。なんだか今日は疑問符が沢山頭に浮かぶ。その理由は、さっき耳郎ちゃんが言っていたように、私がズレているからなのだろうか。
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ミルフィーユ - 終わりなんですか...？悲しいですが、すっごくほっこりするお話でした。 (2020年7月3日 19時) (
レス) id: 9176ab7d5f (このIDを非表示/違反報告)
あるじゃん(プロフ) - りるるさん» コメントありがとうございます！大変励みになります...！頑張ります！ (2020年6月1日 2時) (レス) id: 99f9589e9d (このIDを非表示/違反報告)
りるる(プロフ) - 尊い(*´∇｀*)応援してます！！ (2020年5月31日 23時) (レス) id: 335947b1ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるじゃん | 作成日時：2020年4月17日 0時
