14話 どえすな幼馴染 ページ15
ある日の休み時間。さっきの授業はマイク先生の英語だったのだが、少し分からないところがあり、つまずいていたら授業はどんどん進んでいき、いつの間にか全く分からなくなっていた。
｢_____焦凍！ここ教えて〜｣
｢ん？なんだ？｣
隣の席でもあって、すぐ近くにいる焦凍を呼んで一緒に教科書を覗き込む。
｢これなんだけど、聞きそびれちゃって｣
｢....｣
そう言っても黙ったままの焦凍。考えているのだろうか？でもなんか違う気がする。
｢______教えて欲しかったら、教えて下さいご主人様、だろ？｣
｢.....は？｣
突然、焦凍の言葉とは思えないフレーズが発せられて耳を疑う。焦凍の言葉とは信じられなくて、勝手に脳が聞き間違えだと解釈する。
すると今度は、私の顎を片手でクイッとあげて、上から私の顔を見てこう言った。
｢言えねぇのか？ほら言ってみろよ。教えて下さいご主人様、｣
｢っ！｣
少し右口角をあげて、見下すようにニヤリと笑った焦凍。こんなの初めてで、顔がポポポと熱を持っていくのが感じた。
今まで見た事のない焦凍に驚く。それと同時に顔が熱い。
｢しょ、焦凍！何があったの！？いつもと全然違うじゃん！ドSに目覚めちゃったの！？｣
｢？｣
思いっきり席を立ち上がって、焦凍の両肩を掴み、身体をグラグラ揺さぶる。でも焦凍は、いつもの不思議そうな顔をして首を傾げるだけ。
どうしよう焦凍が！なんてアワアワ焦っていると、近くから数人の笑い声が。
｢三奈ちゃんたちでしょ！焦凍に変なこと吹き込んだの！！｣
｢あはは！轟イケメンだからなんでも様になるね！！｣
｢佑月ちゃんの焦ったところおもしろい！！轟くんやっぱイケメンだね〜！！｣
三奈ちゃんに続いて透ちゃんもからかってくる。どうやらやっぱり、焦凍に変なことを教えたのは、三奈ちゃんたちだった。
｢やめてよ！！ウチの焦凍は純粋無垢天然イケメンキャラで売ってるの！ドSなんてキャラじゃない、いや〜！！｣
｢いや、キャラって何！アイドルか！！｣
すかさず耳郎ちゃんにツッコミを入れられる。純粋無垢天然イケメンって最強じゃない、ウチの焦凍？？って思ってたのになんかみんなに笑われた。
｢もう！焦凍も素直に聞いてちゃダメだよ！ちょっとは疑わなきゃ！｣
｢悪ぃ。
.....佑月、顔赤いぞ。大丈夫か？｣
｢佑月ちゃんかわい〜！｣
もう、ドSな幼馴染は心臓に悪いので勘弁です....
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ミルフィーユ - 終わりなんですか...？悲しいですが、すっごくほっこりするお話でした。 (2020年7月3日 19時) (
レス) id: 9176ab7d5f (このIDを非表示/違反報告)
あるじゃん(プロフ) - りるるさん» コメントありがとうございます！大変励みになります...！頑張ります！ (2020年6月1日 2時) (レス) id: 99f9589e9d (このIDを非表示/違反報告)
りるる(プロフ) - 尊い(*´∇｀*)応援してます！！ (2020年5月31日 23時) (レス) id: 335947b1ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるじゃん | 作成日時：2020年4月17日 0時
