小説・キャラ募集企画のための素敵なキャラの作り方【キャラメイク講座】

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チートキャラとは前述したように

「本来ではありえないほど高性能」

「そのものの範疇を超えている存在」です。

こんなキャラがいたら、まあ確かに便利なのでしょう。

このキャラひとつで難事件を解決したりもできますし、小難しい設定も考えなくて済みます。

欠点無しキャラは

「そのもののやることの範囲内であれば何でも出来るし、性格も良く顔も整っている」

というものです。

こういったキャラも非常に便利です。

二次創作の場合なら原作キャラより有能ということにしてしまえば、

色々なことを捻じ曲げたり、シナリオに対し二次創作者の思う改良を施すことが出来ますから。

ですがそれでは面白くありません。

チートキャラは結局、ごり押しでストーリーを進めてるだけです。

それまでのストーリーが面白くても、それが出てくるだけで、

「やっぱり設定に無理があったんだろうな」

と冷めちゃいますし、他のキャラとの差が浮き彫りになって、

個性うんぬんかんぬんでは認められない領域に入ってしまいます。

欠点無しキャラも、正直に言って感情移入できません。

だって人間って完璧じゃないでしょう？

前途したシナリオ改変も、マナーの良いものとは到底言えません。

これに対策する手は、とにかく



・キャラクターには必ず欠点をつけること

・キャラクターに強大すぎる力を与えないこと



本当に完全無欠のキャラクターなんて、

小説や漫画の中で面白く書くのなんてプロでも難しいんじゃないかと思います。

強大な力はストーリーを進める上で便利ですが、見ごたえが半減します。

なによりストーリー、物語というのは、誰かの「悲しみ」があってこそ展開されるものなのです。

たとえば桃太郎。桃から生まれた男の子が鬼を退治しに行く、というこの話。

この場合、村人の「鬼がこわい」という感情が「悲しみ」であるということです。

悲しみ、欠点、悩み、それこそがストーリーの展開に必要不可欠ということは、

欠点が無い、もしくはチートキャラではストーリーが成り立たなくなってしまいます。

ちなみに「悲しみがないと小説は成り立たない」は私の恩師の受け売りです。

私の言葉ではないけれど、全く持ってその通りだと思ったので、

いまでもそれを信条に小説を書いています。

超美女、ありえない身長と体重比について→←チート・欠点無しについて

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