予定変更 ページ39
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「それって好きなんだろ？廉のこと。」
『…やっぱり、そうだよね』
10時に駅で待ち合わせ。集まったのは11時。
お腹空いたねって話になり近くのファミレスに立ち寄った。
私の肯定が珍しかったのかオムライスを頬張っていた優太が咳き込み始めた。
それに突っ込む余裕が無いほど私の心は永瀬に侵食されているようだった。
永瀬が来るって分かった瞬間どう抑えようともワクワク感は抑えられないし、心臓はおかしくなりそうだし。恋なんてするわけないって思っていた。ましてや永瀬に。
多分ずっと前から私は彼が好きだ。
ずっと前って、本当にずっと前から。
だからきっと私は彼の拒絶反応を見て傷ついたのだろう。
仲が悪いのだと自分に言い聞かせて逃げて来たのだろう。
それが今彼から歩み寄られることによってよくわからない感情になってしまっていた。
求めていたことなのに、拒んでしまう。
好きって、わかんないや。
「っし、決めた」
『は？』
「俺水族館行かねぇ」
『え、な、何言ってんの？』
「遊園地にしよう」
『…いや、別に、どっちでもいいけどさ』
「俺とじゃなくて、廉と」
『…は？』
「よし、早く食って洋服探すぞ。デート用の」
『な、なななな、勝手に決めないでくんない！？』
「じゃあこうして。俺へのご褒美に廉と遊園地行く。どう？」
『やだよ、そんなの』
「ご褒美くれるっつったろ？」
『だっ、て、だってそれは優太と出かけるっていう話で…！』
「…頼むから、一生のお願い」
『いや一生のお願いって…何度も、聞いた…』
食べ物から視線を外して目の前にいる優太を見た。今まで何度も聞いてきたその"一生のお願い"。
それを今日、初めて聞いた。
「…」
『…なんで、』
「好きだから」
『…』
「2人が大好きだから、幸せになって欲しいんだよ。」
『…わかった』
「よし、だったら今すぐ連絡ーっと」
『は、ちょ、まっ』
携帯を机に置いていたのが悪かったのか。
いや、前に2人で指紋登録をしたのが悪かったかもしれない。
優太から携帯を取り返そうとするが中々届かない。
その間にも彼の指は画面下部を素早くタップしていた。
「はい、終わり」
『ちょ、っと』
「Aなら大丈夫だから。自信持てって」
『…うん』
別に私が自分自身に自信を持てたわけではない。
だけど少しは、この親友の言うことを信じてみようと思ってみただけだ。
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さくさくぱんだ(プロフ) - 完結おめでとうございます！読み度涙が止まりませんでした…。続編是非読みたいです!!!! (2020年1月3日 5時) (
レス) id: e39a486ce6 (このIDを非表示/違反報告)
ふみか(プロフ) - 完結おめでとうございます。続編本当に待ってます！！！！！！一生のお願い！笑笑 (2019年12月15日 23時) (レス) id: cdb1cf462c (このIDを非表示/違反報告)
yimm(プロフ) - 完結おめでとうございます！afterstoryぜひ読みたいです☆ (2019年12月15日 15時) (レス) id: 72bd3737bf (このIDを非表示/違反報告)
寧々(プロフ) - 思わず一気読みしてしまったんですが、泣いてしまいました(;o;)是非after story読みたいです！ (2019年12月15日 13時) (レス) id: dfd709edb9 (このIDを非表示/違反報告)
ちな - 完結おめでとうございます！最後キュンキュンもしたし、涙も出てきて………時間があるのなら、アフターストーリー読みたいです！楽しみにしています！！ (2019年12月15日 9時) (レス) id: 047315094b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚木 | 作成日時：2019年10月16日 22時
