勇んな太と優しい太。 ページ27
結局かなり遅くなってしまったのでラーメン屋にはそのまま行くことになった。
お母さんに連絡を入れて返信が来たのを確認して昇降口で優太を待つ。
階段を下りている際に課題をまだ提出していなかった優太は先生に見つかり連れていかれた。今頃怒られているのだろう。
はぁー、とため息をつくと後ろから恐る恐ると言った感じで名前を呼ばれたので振り向けばもう一人の"ゆうた"がいた。
「やっぱりAちゃんだ。こんばんは」
『神宮寺くん、こんばんは』
「何してたの？」
『優太に勉強教えてた』
「そっかそっか。」
『神宮寺くんは？』
「俺は一人寂しく勉強」
『勉強って基本一人じゃない？』
「あ、そうかも。誰待ち？」
『彼氏、…って言いたいところだけど優太。』
「…ちょっとびっくりしちゃった。」
『え、彼氏いなさそう？』
「え、あー、いや、そんなことないよ」
『…いやまあ、居ないからいいんだけども』
てへ、と笑う彼をジト目で見つめる。
神宮寺くんも玄樹くんや紫耀同様に親友の親友で。顔見知りなだけで特別仲がいい訳では無いのだが砕けた話が出来るのは彼のリードのおかげだろう。
優太と勇太、全然違う…とぽけーと神宮寺くんを見つめていると後ろからアホ抜けた声がした。
『…おっそい』
「いやー悪ぃ悪ぃ。…ってぐうじさん何してんの？」
「誰かさんに待たされて可哀想だったからさ」
「へへっ、いやぁ、あのせんせーだりぃな！」
『優太が一向に課題出さないからでしょ。ざまあじゃん』
「は、いやお前、そんなこと言っちゃう？？」
『うん。』
「Aちゃん大変だね」
『…うん。』
優太が駅まで一緒に行こうぜ、と神宮寺くんを誘い三人で駅まで向かうことになった。
私を挟むように歩く二人を交互に見る。
優しいと勇ん。なんだかわかる気がした。
チラチラと二人を見上げていると視線を感じたのかわからないが微笑みながら神宮寺くんがこちらを向いた。
「Aちゃん、廉と上手くやってる？」
『…永瀬？』
「あれ、苗字呼び？」
『へ？』
「いや、廉この前名前呼びされたーって言ってたから」
「あーーーぐうじさんそれ多分禁句！！知らねえけど！！わかんねえけど！！」
「あっ、ダメなやつ？え、これダメなやつ？」
「いや！！！知らん！！！」
怪訝な顔で二人を見ると神宮寺くんはなんでもないよ、と笑い優太はキョトンとした後うぇい、と言ってきた。何この違い。
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さくさくぱんだ(プロフ) - 完結おめでとうございます！読み度涙が止まりませんでした…。続編是非読みたいです!!!! (2020年1月3日 5時) (
レス) id: e39a486ce6 (このIDを非表示/違反報告)
ふみか(プロフ) - 完結おめでとうございます。続編本当に待ってます！！！！！！一生のお願い！笑笑 (2019年12月15日 23時) (レス) id: cdb1cf462c (このIDを非表示/違反報告)
yimm(プロフ) - 完結おめでとうございます！afterstoryぜひ読みたいです☆ (2019年12月15日 15時) (レス) id: 72bd3737bf (このIDを非表示/違反報告)
寧々(プロフ) - 思わず一気読みしてしまったんですが、泣いてしまいました(;o;)是非after story読みたいです！ (2019年12月15日 13時) (レス) id: dfd709edb9 (このIDを非表示/違反報告)
ちな - 完結おめでとうございます！最後キュンキュンもしたし、涙も出てきて………時間があるのなら、アフターストーリー読みたいです！楽しみにしています！！ (2019年12月15日 9時) (レス) id: 047315094b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚木 | 作成日時：2019年10月16日 22時
