カフェラテ ページ17
．
「いらっしゃ───は？」
「やっほー、来ちゃった」
『頑張ってる？』
元々は私も優太も今日シフトは入っていなかった。が、ある一人の子が体調不良でお休みということで私と優太両方に連絡が入ったらしい。
しかし私は生憎すやすやと夢を見ていて店長からの電話に応えられなかったので宛先も見ずに出たであろう優太が代わりに入ったのだ。
「こんの…こちらにどーぞー」
案内されたのはカウンター席だった。
自分も会話に入りたいのであろう。彼は私たちの前に立った。
「ご注文は？」
「麦茶！」
「ねぇよ」
「お茶！」
「んだからねぇって！…あ、紅茶ならある」
「えーやだ」
「めんどくせぇなおい！」
『私カフェラテ』
「はいはーい」
「じゃあ俺も」
「へいへーい」
バックヤードへと消えていった優太に少しの謝罪とエールを視線で送った。
「廉来るかな？来るかな？」
『なんで来んのよ』
「だって俺Aちゃんのこと連れ出したもん。」
『関係ある？』
「ある、めっちゃ！多分激おこ」
『えぇ、』
海ちゃんとお喋りをしていると2人分のカップを持った優太がやって来て自然と会話に滑り込んできた。
「廉いる前で連れてきたの？」
「そー」
「やべぇじゃん」
「うん。…でもそうしないと間に合わないよ」
声のトーンを落とした海ちゃんに対し優太はカレンダーへと目をやり「そうだね」と言った。
『なんの話？』
「男の話ー」
『なにそれ』
おどけた海ちゃんに笑う私。
どこか寂しそうに顔を伏せる優太。
そして、
「…海人」
息を切らして鬼の形相でこちらを見る永瀬。
思わずヒィ…っ！とするが海ちゃんも優太も永瀬の登場に嬉しそうにやっほーと手を振っていた。
その姿に何を思ったのかわからないが永瀬は恥ずかしそうにくそ、と髪の毛をぐしゃぐしゃと乱した。
「ほんまに…」
ブツブツ言いながら彼は当たり前のように私の隣に座って優太に麦茶と言った。
「ねぇよ」
「はぁ？じゃあお茶」
「ねぇって！紅茶はある！」
「いやいらん。A何飲んでるん」
『カフェラテ』
「じゃあ俺それ」
「ほいほーい」
なんか似てるな、と海ちゃんの方を向いて思わず笑ってしまった。
「…は？」
『…え？』
「ん？」
「…え、なに」
永瀬の声に私が反応し、その声に海ちゃんが反応し、そしてこの変な空気に優太が反応した。
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さくさくぱんだ(プロフ) - 完結おめでとうございます！読み度涙が止まりませんでした…。続編是非読みたいです!!!! (2020年1月3日 5時) (
レス) id: e39a486ce6 (このIDを非表示/違反報告)
ふみか(プロフ) - 完結おめでとうございます。続編本当に待ってます！！！！！！一生のお願い！笑笑 (2019年12月15日 23時) (レス) id: cdb1cf462c (このIDを非表示/違反報告)
yimm(プロフ) - 完結おめでとうございます！afterstoryぜひ読みたいです☆ (2019年12月15日 15時) (レス) id: 72bd3737bf (このIDを非表示/違反報告)
寧々(プロフ) - 思わず一気読みしてしまったんですが、泣いてしまいました(;o;)是非after story読みたいです！ (2019年12月15日 13時) (レス) id: dfd709edb9 (このIDを非表示/違反報告)
ちな - 完結おめでとうございます！最後キュンキュンもしたし、涙も出てきて………時間があるのなら、アフターストーリー読みたいです！楽しみにしています！！ (2019年12月15日 9時) (レス) id: 047315094b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚木 | 作成日時：2019年10月16日 22時
