休日のひまわり ページ16
．
「Aーーー！」
『あ、海ちゃん！』
勉強しつつ家でゴロゴロしていたら親に買い物行って、と半ば強制的に追い出さられ心の中で悪態を付きつつ頼まれたものをカゴに入れていたら運良く海ちゃんとばったり会った。
海ちゃんとは仲がいいが優太程ではなく、基本海ちゃんが休み時間に一緒にいるのは平野さんだった。
海ちゃんの纏う独特な雰囲気に包み込まれればもう、2人だけの世界に感じてしまう。そんなのんびりとした海ちゃんと過ごす時間は暖かい。
「Aと話すの久しぶりかも。…あ、Aのバイト先行きたい！」
『えぇ…じゃあ1回家寄ってもいい？お母さんに頼まれたの置きにいかなきゃ』
「うんうんいいよ！だから行こ！」
『海ちゃん勉強大丈夫なの？テスト近いけど』
「やばい気がするけどだいじょーぶ」
『それ大丈夫って言わない』
海ちゃんといる時はまるで弟と出掛けている気分だ。
自由気ままな弟も悪くない。
そういえば、と思い海ちゃんに少し前にクラスメイトが話題にあげてたことを聞き出した。
『前海ちゃん女の子と歩いてたって聞いたけど、彼女さん？』
「んー…えーー、覚えてなーい」
『はは、そっか』
ケロッと笑う海ちゃんは本当に覚えてなさそうだったのでこれ以上聞くことは何も無かった。
でももし、本当に女の子と歩いていたのならその女の子に少し同情してしまう。
こんな可愛らしい顔で覚えてない、だなんて。
もしその女の子が海ちゃんを好きだったらたまったもんじゃないだろう。
海ちゃんは買い物を済ませているのか私に付き合ってくれて、結局私の家までひょこひょこと後ろを付いてきた。
私が玄関に入る直前、近所の方々がいるにも関わらず
「れーーん！あれっ、いる？寝てる？れーーんーー」
とカーテンも閉まってる永瀬の部屋に、いるかもわからない彼に向かって精一杯声をかけていた。
お母さんに品物を渡して未だにれん、と呼びかける海ちゃんの横に並び微動打にしないカーテンを見つめていた。
刹那シャッとカーテンが開き乱暴に永瀬が窓を開けた。
「うるっさいねん！朝からそんな叫ぶな！！…って、A？」
「もう朝じゃないよ！お昼だよ！！俺これからAとデートすんの！！！」
いいでしょーとニコニコ笑う海ちゃんに永瀬は「は？」と言ったが、燥ぐ海ちゃんには聞こえてないらしく「行こ！」と笑顔で私の腕を引っ張った。
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さくさくぱんだ(プロフ) - 完結おめでとうございます！読み度涙が止まりませんでした…。続編是非読みたいです!!!! (2020年1月3日 5時) (
レス) id: e39a486ce6 (このIDを非表示/違反報告)
ふみか(プロフ) - 完結おめでとうございます。続編本当に待ってます！！！！！！一生のお願い！笑笑 (2019年12月15日 23時) (レス) id: cdb1cf462c (このIDを非表示/違反報告)
yimm(プロフ) - 完結おめでとうございます！afterstoryぜひ読みたいです☆ (2019年12月15日 15時) (レス) id: 72bd3737bf (このIDを非表示/違反報告)
寧々(プロフ) - 思わず一気読みしてしまったんですが、泣いてしまいました(;o;)是非after story読みたいです！ (2019年12月15日 13時) (レス) id: dfd709edb9 (このIDを非表示/違反報告)
ちな - 完結おめでとうございます！最後キュンキュンもしたし、涙も出てきて………時間があるのなら、アフターストーリー読みたいです！楽しみにしています！！ (2019年12月15日 9時) (レス) id: 047315094b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚木 | 作成日時：2019年10月16日 22時
