メッセージ ページ2
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「A」
『…、はい』
「ありがとなこれ。あとこれも。助かった」
『あー、いえいえ』
「…じゃ、」
『うん』
気 ま ず い 。
当たり前のことだが永瀬が私に教科書を貸せと言ったからといって10年間の空白を埋めることは出来ない訳で。
しかしまあ、なんで今更。
気にしてもしょうがないか。頼れる人がほかにいなかったから渋々私にしたのだろう。
次の授業は化学だったのでロッカーには寄らずにそのまま席に座る。
途端、目をキラキラ輝かせたガールズが私の席へと押し寄せてきた。
「永瀬くんと友達なの！？」
「Aなら全然許す。まじで。」
「Aイケ女だもんね。うん永瀬くんと似合う」
「てか言ってよ知り合いだってー。ね！みんな！」
「だから永瀬くんのファンにならなかったんだね〜」
全部否定したいがそんなことしてもキリがない。
否定するだけ疑われるだけだろう。
ははは、と苦笑いして話の趣旨が変わるのを待つ。
男は単純らしいが女だって割と単純だ。
現在進行形で話していること以上の気になる話題が耳に入ればすぐそっちの話になる。
ほら、今だって。
「そう言えば�盒兇�んこの前女の子といたんだって」
「えーなにそれ！カノジョ？」
「わかんないけど友達が言ってた。」
私と永瀬の話かと思えば海ちゃんとどっかの誰かさんの話。
自分で言うのもあれだが私は基本的にみんなの輪の中心にいるような気がする。
ただガールズと一緒にいても永瀬狂(命名：ワタシ。意味：永瀬ヲタク)にされる(なる気はしないが)だけだから男子と一緒にいた方が気が楽なのだ。
その男子というのが、たまたま海ちゃんと優太で。
他の子達もそれを理解してるのかわからないが私をイケ女イケ女と言いまくり私の行動を正当化してくれているように感じる。
だからビッチとか男好きとかは言われたことが無い。
適当にパラパラーと化学の教科書をめくるとあるページで止まった。
あれ、と思いそこを開くと右上が三角におられていた。
…なんだろう。折った覚えがない。
首を傾げていると右下にあった空白に残されたメッセージを見つけた。
そこにはたった3文字。
昔から変わらない汚い字で"ごめん"と書かれていた。
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さくさくぱんだ(プロフ) - 完結おめでとうございます！読み度涙が止まりませんでした…。続編是非読みたいです!!!! (2020年1月3日 5時) (
レス) id: e39a486ce6 (このIDを非表示/違反報告)
ふみか(プロフ) - 完結おめでとうございます。続編本当に待ってます！！！！！！一生のお願い！笑笑 (2019年12月15日 23時) (レス) id: cdb1cf462c (このIDを非表示/違反報告)
yimm(プロフ) - 完結おめでとうございます！afterstoryぜひ読みたいです☆ (2019年12月15日 15時) (レス) id: 72bd3737bf (このIDを非表示/違反報告)
寧々(プロフ) - 思わず一気読みしてしまったんですが、泣いてしまいました(;o;)是非after story読みたいです！ (2019年12月15日 13時) (レス) id: dfd709edb9 (このIDを非表示/違反報告)
ちな - 完結おめでとうございます！最後キュンキュンもしたし、涙も出てきて………時間があるのなら、アフターストーリー読みたいです！楽しみにしています！！ (2019年12月15日 9時) (レス) id: 047315094b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚木 | 作成日時：2019年10月16日 22時
