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「お、終わった…」
朝9時から始まり夜は親が許してくれるまでやり続ける「宿題の山片付けYO!!」企画(命名マイマザー)もついに今日、18日に無事終わりを迎えた。
「これで行ける！？」と目をキラキラ輝かせながら私のお母さん、基優太の第二のお母さんに聞けば「そうねー」と柔らかく笑った。
肯定も否定もしていないがその反応から肯定であることが読み取れた。
「優太くん頑張ったし1週間は行けるかもね？」
「まじで？おばさんありがと！！」
余程嬉しいのか舞うように私の部屋へと戻る優太の後を追う。
扉を閉め再び部屋の方へ顔を戻せば優太は私のベッドで大の字に寝転がっていた。
「よかったね、これで行けるじゃん」
「俺のおかげだな」
「こうなったのは優太のせいだけどね」
にこやかに返してきた優太により一層にこやかに言い返すとうぅ、と言葉につまる優太。
歳を重ねる度にこの人は子犬になっている気がしてならない。
「んで、ご褒美の話なんだけど、」
「あ、そういえば言ってたね。何が欲しい？」
「あー…うん、その、うん、ね？」
「…なに？」
散らかったままだった机の上を片付ける。
ワークに綴られた優太の雑い字を見ながら頑張ったなぁとしんみりと思う。
後ろでモゾモゾと動く気配を感じながらもテキパキとそこら辺にころがってるペン類を片し椅子に座る。
優太の方を向き直せば正座をしたままこちらを見ていた。
「どした？改まっちゃって」
「ご褒美っていうか、なんつーか、頼みがあるんだけど、いい？」
「うん、優太頑張ったもんね。なんでも聞くよ」
「がち？」
「がち」
「じゃあー、さ」
「俺の彼女になってくんね?」
．
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作者名：Kaede | 作成日時：2019年9月24日 20時
