88 〃 ページ42
Aはのどかちゃんを見るなり目をぱちくりさせ、
次にグググ、と体を不自然に捻ると
貴「し、失礼、シましタ」
と、部屋を出ていこうとした。
その背中に北くんが「おい」と呼びかけると、自分の方へ手招き。
Aは渋々北くんの隣に歩み寄って俺を見た。
貴「…えと。なにしてんの…？
…え、ちょっと待って、百瀬さんどったの、ケガ！？」
瀬見「ケガじゃない、ケガじゃないから落ち着けって」
のどかちゃんが泣いているのを見てか急に慌て出したAを瀬見が制する。
悔しいけどAの扱いは白鳥沢の奴らの方が慣れてる気がすんだよね。
貴「ねえ、何事？教えてってば」
西谷「誰かに階段から突き落とされたらしいッス！
…？百瀬？」
百瀬「ひっ」
のどかちゃんの上擦った声が聞こえて反射的に振り返ると、彼女は酷く怯えた目をしていた。
視線をたどると、それはAにたどり着いて。
貴「…？も、百瀬さ」
百瀬「っ嫌や…っ！来ないでくださいっ！」
貴「えっ、…」
急に狂ったように騒ぎ出したのどかちゃんが、心配で伸ばしたAの手を振り払った。
『っちょっと！今のはないでしょ』
百瀬「やから！せんぱいです！」
絶句するAの前に立って宥めるように言うと、その言葉も遮られてしまった。
この子は本当に、どうしたんだ。
い、岩ちゃん？岩ちゃん呼ぶ？？岩ちゃんの剛球食らうと3日分くらい記憶飛ぶよ？
…なんて、ふざけたことを考えている余裕もないようで。
百瀬「っこの人が、Aせんぱいが突き落としてきて…！」
のどかちゃんが早口でまくし立てたのを聞いて、室温が再び氷点下まで下がった気がした。
俺は自分の耳を疑うのと同時に、
彼女の頭の悪さを軽んじていたことに気がついた。
同時に理解する。
＿ああわかった、そういうことね。
「「「「…どういうこと？？」」」」
今は練習中の筈の梟谷と音駒の十数人が、開きっぱなしだった扉から顔を覗かせていた。
今の会話は全て、聞かれていたのだと思う。
百瀬が笑ったような気がするけど、気のせいかな。
北「A、来」
貴「…うん」
酷く混乱している様子のAを北くんが自分の後ろに隠し、百瀬を凄い圧で見下ろした。
北「ほんで……Aが、なんやて？」
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蟹江(プロフ) - 素敵帽子さん» 笑ってもらえてうれしいです(((o(*ﾟ∀ﾟ*)o))) (2020年9月2日 18時) (
レス) id: 5573998c0c (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子 - 正論パンチ増量サービス★てｗｗｗ (2020年9月2日 14時) (レス) id: 81daf2c1b6 (このIDを非表示/違反報告)
蟹江(プロフ) - しゅがー。さん» 一ヶ月で…つき、の、ひかり…？？？なんか高度な曲であることは分かった…！一応奏者の父に聞いたら「へえ( ﾟДﾟ)すごいね」ですって(笑)私は今はやってませんけどそういう話を聞くの好きです！また教えて下さいね(^^) (2020年7月21日 19時) (レス) id: 5573998c0c (このIDを非表示/違反報告)
しゅがー。(プロフ) - フルートやってるんですね！初めて一ヶ月ですが月の光やってます！high high Gまで頑張りましたが半音階足りない… (2020年7月20日 21時) (レス) id: 90a33f4857 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - どうぞ調子に乗ってください！ (2020年7月12日 12時) (レス) id: 1ca0293e4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蟹江 | 作成日時：2020年6月3日 20時
