31 茜side ページ32
※バレーを全く知らない人が書いてます(/o\)
×××××
約束の日曜日、IH予選2日目。
午後から行こうとしてたんだけど、
変装に思ったより時間がかかって、ちょっと遅れて会場に入った。
観客席に上がると、ほぼ同時に青城側の大きな歓声。
コートを見れば、ちょうど試合が終了して、及川達がガッツポーズをしていた。
…ちょっとじゃない。だいぶ遅かった。
「これで青城、決勝進出か〜…」
誰かが言った。
へー、ってことは、烏野倒したんだ?
明日は若利たちと戦うんだ。
…このまま帰ったら岩泉が沸騰するから、せめて“おめでとう”とだけ伝えておこうと思って、観客席から降りていこうとしたら。
「明日は青城と白鳥沢か〜…」
「ワンチャン青城いけるんじゃね?」
「最近の白鳥沢、弱いし」
『…え』
_白鳥沢が弱い?
頭の中で、何度繰り返しても理解できない。
話している人達を見れば、初っぱなから白鳥沢に当たって敗けた学校のジャージ。
負け犬の遠吠え、とは違うかもだけど、何もわかってないくせによく喋るね。
そう思ってたら、更に聞き捨てならない言葉の連発。
「“アカネ”がいなくなってから、強いっちゃ強いんだけど、圧倒的ではなくなったよな」
「弱小と当たって1セット取られてたぜ」
「アカネが転校したのって、ウシワカとの喧嘩が原因らしいぞ」
『…っ』
根も葉もないウワサが広がってしまっている。
嘲笑うように言う男たちに背を向けて、
逃げるように1階に降りていった。
『あ、国見…おめでとう。及川たちどこにいる…?』
見馴れた後ろ姿に声をかける。
試合直後ということもあって、汗をびっしょりとかいた国見がこっちを見た。
国見「…誰ですか?」
『え、』
え、あ、忘れてた。若利たちに気付かれないように変装してたんだった。
『ごめん、俺だよ。茜A』
国見「…夏になんて格好してるんですか。変装ですか?逆に目立ちますよ」
『え、まじで…?ごめん、今脱ぐ』
俺はサングラスを外し、マスクを外し、マフラーを外し、トレンチコートを脱ぎ、パーカーを脱ぎ、セーターを脱いでTシャツ1枚になった。
あー、暑かった。
及川「おーAちゃん!来てくれたんだ?」
『あ、みんな。決勝進出おめでとう』
花巻「にしても、白鳥沢弱いって言われてんの、何なの?ウゼェ」
『…うん。明日も頑張って』
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夏魚 - 花巻マッキー貴大で吹いたw (2022年3月13日 9時) (レス) @page15 id: 1abf611fda (このIDを非表示/違反報告)
蟹江(プロフ) - つつきるさん» えーそうなんですか!そんなときは…どうすればいいんでしょう(゚ω゚) (2022年1月1日 23時) (レス) id: fc096b4a64 (このIDを非表示/違反報告)
つつきる - ヤバい俺の名前も茜だ、、。茜茜になったわ(笑) (2021年12月8日 19時) (レス) @page1 id: f14a78fd1c (このIDを非表示/違反報告)
蟹江(プロフ) - 如月さん» まじですかwそ、その人にバレませんように(?)((゚□゚;)) (2020年9月26日 18時) (レス) id: 5573998c0c (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - やべぇマネージャーの名前w知り合いにいるw (2020年9月23日 23時) (レス) id: e103ce8776 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蟹江 | 作成日時:2020年5月22日 17時