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＿討論が漸く落ち着いてきた頃。
武田「…“福沢高校”で良いんですよね？」
「チッ」
武田が再度問い掛けると、襟足の長い赭色の髪をした青年が見事な舌打ちを披露した。
途端に武田と烏養が石のように固まる。
青ざめた自校の教師を見て、烏野の主将と2年ふたりが拳を握って立ち上がり小柄な青年を見下す。それを全力で止めたのは他でもない武田と烏養であった。
実は青年は裏社会の重鎮・ポート・マフィアの五大幹部。名を中原中也。それを知る武田と烏養は先程から、高校生と一緒くたにされ機嫌の悪い彼を意識し過ぎるあまり精神の限界を感じていた。
彼に一番近い所に座る音駒のメンバーは、中也の異様なオーラに気付いていた。
特に1年MB・灰羽リエーフは、能天気に(あの人絶対夜久さんより小さい…)などと考えていたのを見透かされたように中也と夜久に睨まれ、恐ろしさから前に座る研磨のビブスを破れんばかりに強く引っ張った。
武田「あのー…」
「…」
助けを求めるように隣のショートカットの少年を見ると、真顔で視線を逸らされた。
彼の名は十六夜A。中也の補佐である。
その容貌からか、女に間違われることが多々ある。つい先程も、梟谷の教師に女子更衣室へ案内されたのが気に入らなかったらしい。元々中也以外にあまり興味がない為、排球部の面々に向ける表情が氷点下まで下がってしまっている。
この沈黙から脱する為視線でAの更に隣の少女に助けを求めると、黒長髪でおさげの少女…泉鏡花は武田を真顔で見つめ返した。
最後に見た白髪の少年が苦笑いで会釈した。
それを受け武田と烏養の表情が和らぐ。
少年の名は中島敦。彼と鏡花もまた、他校生という体でこの合宿に潜入しに来たヨコハマの…知る人ぞ知る、あの“武装探偵社”の社員である。
敦「すみません、皆さん悪い人じゃないんです…！」
烏養「そ、そうか、大丈夫だ」
嘘である。4人の内3人はマフィア…つまり裏社会に関わった者だからだ。現にその3人は練習着の中に刃物を隠し持っている。
そしてこの中で1番の曲者は＿＿
中也「太宰のぼんつくはどうした。まァた川か？」
敦「そういえば…」
？「呼んだかい？」
突然4人の背後から現れた男。
黒尾&梟谷「「あーーーー！」」
A「げっ」
敦「っわ！」
中也「ッ手前何処から湧いて出やがった！」
太宰「げ…中也も居るなんて聞いてないんだけど？」
＿此奴である。
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蟹江(プロフ) - あまねさん» ありがとうございます(o；д；)oｳﾜｧｱ((深夜で頭沸いてますゴメンナサイ (2020年8月25日 0時) (
レス) id: 5573998c0c (このIDを非表示/違反報告)
あまね - 完結おめでとうございます(遅い)！この作品文ストの中で一番好きです！！しかもハイキューとのクロスオーバー……面白かったです！！こんな素敵な作品をありがとうございました！ (2020年8月24日 21時) (レス) id: 138e71a309 (このIDを非表示/違反報告)
蟹江(プロフ) - 花蓮さん» 最後まで読んでくださりありがとうございましたo(*⌒―⌒*)o続編は…無理そうかもです(´ﾍ｀；)稲荷崎方言だからニガテ… (2020年7月24日 15時) (レス) id: 5573998c0c (このIDを非表示/違反報告)
花蓮 - 完結おめでとうございます！！！ずっとこの作品を読むのを毎日の楽しみにしていたので、寂しい気もしますが、嬉しいです。稲荷崎の続編も蟹江さんが良かったら、是非書いて頂きたいです！！これからも更新応援してます。 (2020年7月24日 13時) (レス) id: 65f516d7e9 (このIDを非表示/違反報告)
蟹江(プロフ) - 鏡月夜紅さん» かけもち作品減らそうと思って無理矢理終わらせましたすみません( ノД`)…続編も書きたいけど余裕がない！気が向いたらまたクロスオーバー書きたいと思ってます(°▽°) (2020年7月19日 11時) (レス) id: 5573998c0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蟹江 | 作成日時：2020年4月21日 1時
