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愛していました ページ14

ここの病院は広い。





だから、彼もまだ病院から出ていないはず




私は命懸けで彼を探した



他の病室

受付

売店


色んなところをくまなく探した





それでも彼は見つからなかった





もう帰ってしまったのか、と、諦めて元いた病室に足を向けた




その時だった





ナース「通らせてください!道を開けて!!」





ナースさんの大きな声が、耳に入ってきた




担架に乗った男性が手術室に運ばれていく


そんな情景が目の中へ飛び込んだ









私は、


その人を知っていた






顔には白い布が覆いかぶさっているが



どこを見ても傷んでいない、白いさらさらの髪









今日、私が見ていた格好をしていた




体型は、


私を抱きしめてくれた、

彼そのものだった





咄嗟に体が動いた




それでも



ナース「相川さん!?なんで...こ、ここからは手術室です。入るのはやめてください」




ナースさんに止められた




「やだ!やめて!!」




「全てを思い出したの!!」




必死に抵抗する



「お願い!!彼を見させて!!話させてよ!!」



ナースさんは絶対に入らせまいと私を止める





彼は手術室の中に入っていく




扉が閉まっていく



私は彼に届くようにこれまでに一番の大声を出して叫んだ


「真冬!!!!」









それは彼の耳にはもう、届かなかった

ずっとずっと→←記憶



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マロン(プロフ) - うぁっ、すごく泣きました…!画面が操作出来ないほどにスマホ濡れちゃってw感動しました!この作品好きです!頑張ってくださいね! (2018年4月9日 23時) (レス) id: 4f61b6c220 (このIDを非表示/違反報告)
syz(プロフ) - 碧さん» ありがとうございます!頑張ります! (2018年1月7日 23時) (レス) id: c576ed07c2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - こういうのめっちゃ好きです!更新楽しみにしてます! (2018年1月7日 11時) (レス) id: 51264be10a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:syz | 作成日時:2018年1月7日 11時

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