6 宣戦布告〈五条&虎杖side〉 ページ6
【五条side】
Aが無事で安心したからか、思わず抱きしめちゃったけど。
え、何この子。可愛すぎでしょ。
抱きしめられて心臓壊れそうとか、凄い煽り文句だし。
僕に抱きしめられただけで、こんなにも顔を赤くして…
いやぁ…大人の余裕から、ついからかいたくなるよね〜。
試しに「嫌？」って聞いたら嫌じゃないって言うし、なら、まだこのままの体勢でいたい。
小さくて柔らかくて温かくて、抱き心地は最高だ。
我慢できずに目隠しを下にずらして落とし、直接Aを見下ろした。
潤んだ瞳で僕を見上げていて、酷く扇情的で煽っているとしか思えない。
「Aって、彼氏いたっけ？」
「え？ …今は…いません…どうしてですか？」
「一応、確認。だってほら、今からこんな事するし…」
と言いながら、指先でAの顎を持ち上げる。
桜色の柔らかそうな唇が完全には閉じずに、少しだけ隙間を作った。
この半開きの状態…誘ってる？
あぁ…ダメだ。今、無性にAにキスしたい。
責任転嫁も良いところの身勝手な言い訳を心の中に放ち、僕はゆっくりと顔を近づけた――…
【虎杖side】
「おい、どういうつもりだよ」
医務室を出て廊下を一人で歩いている途中、さっき俺の心の隙をついて出てきた宿儺に問いかける。
右頬に違和感を感じた直後、俺じゃない上から目線の声が誰もいない廊下に響いた。
『なんだ。お前もしかして、あの女に気があるのか？』
「うるせぇ。だったら何だよ。歳がどうとかつまんねぇ事言うなよ」
俺の返事に宿儺は高笑いを轟かせる。
完全にバカにしてるな…
『女をモノにするのに歳なんて関係あるか。だが、諦めるんだな。
「はぁ！？」
千年前って何だよ！？
Aさんって何者…？
宿儺はAさんを千年前から知ってるってことか？
『あの女は生まれ変わるたびに俺の伴侶になっている』
あぁ…何となく理解した。
でも。
「へぇ…でも、今回もそうなるとは限らねぇんじゃね？」
『そんなことは毎回だ。だから奪うと言っている』
「お前にAさんは渡さねぇ」
『宣戦布告か！ 面白い。やってみろ小僧』
俺の事どころか他の男もまったく眼中にないし、自分がAさんを必ず手に入れるという自信が凄い。
五条先生だっているのに、俺…勝てるのか？
『女とやる時、お前の身体は借りるが絶対に変わってやらんぞ』
「なっ！ 何の話だよ！」
俺の何倍も上手の宿儺の高笑いが、再び廊下に響き渡った。
*
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ゆずあ(プロフ) - みぃさん» ご愛読ありがとうございます！続編を楽しみにしていただけて嬉しいです(’-’*)♪ 近いうちにUPしますので、また遊びに来てくださいね！ 完結までよろしくお願い致します！(^人^) (2021年12月13日 0時) (
レス) id: 2fea8fb6ab (このIDを非表示/違反報告)
ゆずあ(プロフ) - ミーコさん» ご愛読ありがとうございます！ 楽しんでいただけて私も嬉しいです(*´∀`)♪ 漠然と想い描いている最後を何とか文章に乗せて完結まで頑張りますので、よろしくお願い致します！(*-ω人) (2021年12月13日 0時) (レス) id: 2fea8fb6ab (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます♪続編嬉しいです！楽しみにしてますね(人 •͈ᴗ•͈) (2021年12月12日 20時) (レス) @page50 id: c397bf8382 (このIDを非表示/違反報告)
ミーコ(プロフ) - 続編ありがとうございます!いつも楽しみながら読んでいます!続編がんばって描いてください!楽しみに待っています! (2021年12月12日 17時) (レス) @page50 id: b974f3c01e (このIDを非表示/違反報告)
ゆずあ(プロフ) - ミーコさん» 応援コメントありがとうございます！キュンキュンいただけて嬉しいです！宿儺&五条&虎杖との絡みとか書きたいことが沢山あって１話詰め詰め型ですが、完結まで頑張りますので、最後までお付き合いいただけると幸せです。(*^ω^)♪ (2021年11月28日 20時) (レス) @page33 id: 2fea8fb6ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆずあ | 作成日時：2021年11月6日 18時
