rainbow box！ 3rd

そばにいて ** ページ35

崇裕





中間「 おつかれ 。大丈夫か？」


重岡「 ごめんほんま … オフやったのに 、 」



スウェットと分厚いトレーナー着て、
想像よりしっかり出迎えてくれたしげ 。


でも顔色も悪いし、目は潤んでるし、調子悪いのは一目瞭然。





リビングのソファの上には何枚も布団が重なってて 、
嘔吐が酷い言うてたからきっと寝室におられへんかったんやなって。




濱田「 ちょっと落ち着いたん？」

重岡「 おん、濱ちゃんの電話切ってからは吐いてへん 。来てくれるって思って安心したんかも…」




素でこんなことを言うんやもん。普段のしげとはちゃうな。笑




中間「 いつから？」


重岡「 朝から熱っぽくて、… 午前中で仕事終わって帰ってきてから気持ち悪くなって、もうずっと 。何回吐いたかも覚えてへんの」



桐山「 これポカリ温めてみたんやけど 飲めそう？」




いつの間にか用意してくれてた照史が湯気があがったコップをわたす。

一口、二口喉が動いたところで 、
さぁっとわかりやすく真っ青になって。



重岡「 っ、 …！ 」


リビングを飛び出して、少しして戻ってきたしげはもう顔面蒼白。

フラフラした足取りで無言でソファに横になった。



桐山「 ごめんごめん 、あかんかったな」


照史が冷や汗で張りついた前髪をといてやると 、顔をしかめる。



桐山「 めっちゃ熱いで 、ちょっと測ってみよ 」




体温計が示したのは39℃越え。



濱田「 しげ、俺らも来たしさ、トイレで吐かんくてもええからベッドに移動せえへん？ちゃんと身体休めな 、熱下がらへんよ」


中間「 そうやな。片付けとかは俺らするから。」





布団にくるまって、その中でしばらく考え込んでいる。

そんな悩むことでもないと思うけど、
体調悪いから思考もゆっくりなんやろうな。




重岡「 … そーする 、ありがとう 」


ゆっくり身体を起こすと、そのまま静かに吐き出した 。





重岡「 … ぉえっ、 ゲホッ 」


中間「 おおっ、大丈夫 大丈夫 、」



抵抗する力も残ってへんのか、
無表情でゲホゲホ吐き続ける姿がちょっと怖い。



重岡「 ごめ、… もうやや ……… 」



具合は悪いわソファも汚すわで、もう半泣き状態 。





濱田「 気にせん気にせん 。寝といで 」


重岡「 ん 、 ……… じゅんた、きて 」





淳太に甘えとるわ。笑

大勢で行ってもしんどいやろうし、俺らはリビングで待っとることに。



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