心配なのは **** ページ4
智洋
強行突破。
嘘つくのは心苦しかったけど、足痛いのはほんまのことやし、
なんせ、目の前のしげのこと、見てられへんかったから。
重岡「 かみ ちゃ 、… んん、 …」
神山「 うん、ええよ喋らんで。ちょっと寝な」
ホテルに帰ってきたら気が抜けたのか、
もう声出すのも辛そうなしげ 。
いつもやったら抵抗しそうなところを、されるがままやったし
よっぽど体調が悪いんやろう 。
今にも倒れます、いう顔してたからな 。
重岡「 ごめ 、 … 足へいき、 ?」
神山「 も、またそれやで。ええの、俺のことは。」
重岡「 よくない…っ!神ちゃんしんどかったのに 、おれ…っ、情けな… 」
病人のくせに勢いよくベッドから起き上がって、
悔しそうに顔を歪ませる 。
しげのためとはいえ、本人の気持ち無視やったからな 。
そこは確かに申し訳ないことしたかも。
神山「 ごめん 、気にかけてくれてありがとうな 」
重岡「 …… ちが…っ、 」
神山「 けど、俺やってしげが心配。同じやん?」
俺よりひとつ上やし、
きっと本当はもっとうんと世話やきたかったんかな。
俺がどこか痛いとなれば、自分のことなんて見えなくなる。
不器用なとこが加速したのも、きっとこの熱のせいやろな 。
重岡「 … 目 、まわる 」
熱い自分の手で、顔を覆うしげ 。
その姿がやけに弱々しくて、今日1日無理させたなって心臓がぎゅってなる。
神山「 ほら、横になり。明日は撮休やから気にせんで寝てられるで」
何も言わないで布団を首筋まで隠すように横になる 。
目にかかる前髪をそっとよけてあげれば、
指先に伝わる、さっきよりも高い体温 。
早う休めるように、電気を消して部屋を少し出てようとすると、
ベッドの方から小さい声が聞こえた 。
重岡「 … 助かった 。おおきに 」
神山「 おう 」
End
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こゆず(プロフ) - みみみさん» リクエストありがとうございました!リアルさがあるかどうか気にしながら書いているのでそう言ってもらえて嬉しいです。これからもよろしくお願いします!! (2018年12月4日 21時) (レス) id: 1f195f148b (このIDを非表示/違反報告)
みみみ(プロフ) - リクエスト書いていただきありがとうございました!こゆずさんの作品は本当にリアルでだいすきです!また機会があればリクエストさせていただきます!これからも更新楽しみにしてます!! (2018年11月28日 18時) (レス) id: 3b32ecb9ae (このIDを非表示/違反報告)
こゆず(プロフ) - すぴんさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!お話なので想像にすぎませんが、世界がしげちゃんにとって優しいといいな、と思って書いております。(自担に甘いもので笑)これからも読んでいただけたら嬉しいです! (2018年11月16日 12時) (レス) id: 1f195f148b (このIDを非表示/違反報告)
こゆず(プロフ) - しげぴさん» コメントありがとうございます。申し訳ないのですが、記してある通り、現在はリクエスト募集しておりません。今頂いてるリクエストを消化したらまた再度募集となるので、改めてその時頂けるとありがたいです。よろしくお願いします(;_;) (2018年11月16日 12時) (レス) id: 1f195f148b (このIDを非表示/違反報告)
すぴん(プロフ) - 3rdまでずっと読まさせてもらってます!メンバー1人と重岡くん、弟組と兄組と…と一緒にいたらそれぞれ本当にこんな感じだろうなって思いました。助けを求める重岡くんへのみんなの優しさ…読んでいて温かくなりますね。このお話大好きです、また楽しみにしてます! (2018年11月15日 23時) (レス) id: f7fd1c07dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こゆ | 作成日時:2018年7月30日 12時