rainbow box！ 3rd

流れ星 *** ページ26

大毅


「 あれ……」


朝起きて、思わず体温計を2度見する。


37.7℃。

微熱、とも言いきれない数字。



重岡「 なんでやねん …. 」


体温に比例して、今朝はベッドから起きた瞬間から、
なんだか身体が重苦しい 。




昨夜も通常運転で熱は出て 、


普段より起きる時間が早いから、
下がっている途中なのか、

昨日は40℃まで上がってしまったから、
ここまでしか下がりきらなかったのか



ま、もうなんでもええ。





今日は流星と午前中、外部のバラエティ。

7人いっしょやと、
昨日は何故かちょっと気を張ってしまったから、


流星とふたりで、少しだけ気持ちがほぐれる 。










重岡「 おはよーございます 」


藤井「 はよ。あれ … 、 ここ座り 」



楽屋の扉開けた瞬間から、流星が俺の顔見て何かを察してくれる。

そんな流星に安心したのかふっと力が入らなくなって、
あわてて流星の座ってるソファの隣に腰掛ける 。






重岡「 ちょっと、調子悪い… かもしれへん 」

藤井「 んはっ、 ちょっとな、笑」




絞り出した呟きを、ふわっと笑ってくれる。

なんか、だめや、余計しんどくなってきた。




もうええやって、流星の肩にもたれかかる。


藤井「 やっぱ熱あるな 。終わったら病院行こな」

重岡「 ん 」









バラエティは好きやのに、なかなか頭回らなくて、
あんまり上手くいかへんかった。



きっともっと出来たはずやって流星やって悔しいはずやのに、
仕事のことは一切話さんで、俺の体調に耳を傾ける 。



ずっと毎晩の高熱に苦しんどった話をすれば 、
言わんかったことを怒るんやなくて



藤井「そりゃしんどいわ」

って俺と同じように顔をしかめる 。









重岡「 ストレス… ？」


医師「 だけとは一概には言えませんけどね。疲れもたまってるんでしょう。
仕事柄難しい時もあるとは思うけど … いい？
高熱は身体が休息を必要としてるサインだからね？」


病院へ行けばそんなことを言われて、

ドラマのような差し迫っている仕事は今はないことを伝えると、
数日休息が必要だと、診断書を書いてくれた 。




重岡「 ごめん、病院まで … ありがとう」


藤井「 ん、ええの。しげ、おれあしたオフなんやけどさ」


重岡「 うん？」





藤井「 俺んちこうへん？」


重岡「 …………行く 」

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