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おれにだって *** ページ3






小瀧「ほら、熱はかり」



重岡「 ん、…」




完全にスイッチオフのしげ。

家ついた途端、気が緩んだのかトイレで戻して。




寝かす前に熱測って水分だけ取らせたいから
ソファにいてもらってるんやけど、

全体重をおれに預けてる。






重岡「 鳴った 」


小瀧「ん。貸してみ?」




見たくないのか確認しないで俺に渡してくるから、
俺も目視のみ。(笑)



うん、高いです 38.8℃。



スポーツドリンクをあっためて飲ましてやると、もう船漕ぎたして。




小瀧「あぁ、眠いん 。ごめん、ベッドいこ」



無理やりベッドまで連れてって 布団を掛けてやる。



眠そうにしてたからそのまま寝ちゃうかなって思ったんだけど、



重岡「 … んん 、」




具合悪そうに寝返りうちながら、あんま寝られへんみたい。


小瀧「 だいじょーぶ?」



もう一度こっちに寝返りうって。

熱のせいで充血した真っ赤な目と 目が合う。




小瀧「んー…… お貸ししましょうか?」



ノリで手を出してみると、

信じられへん、しげも手を伸ばして ぎゅっと掴んできた。





重岡「 じゅんたとかに 言うたら、

こたきでも 、しばくからな … 」





この状態でそれを言うかと思わず笑ってまったけど、

握った手は それほど力も入ってなくて、具合が悪いのがよくわかる。



小瀧「えーー…あかんの?(笑)」


重岡「 … ん 、あかんよ 」


小瀧「ちぇ」



またしばらく沈黙が続いて。






重岡「 … きょうは おおきに 」


小瀧「 えっ?なんて?」




ぽそっと何か呟いて、慌てて覗くともう夢の中。


小瀧「 …えー、なんて言うたんやろ…」







しげが体調悪なると、いつも不安になってまうけど

たまにはこんなのも悪くない 。




とか思いながら、スマホを取り出して

無音カメラで、寝顔撮ったった。

おれにだって afterword→←おれにだって **



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作者名:こゆ | 作成日時:2016年3月25日 1時

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