第23話 ページ25
えへんと誇らしげに笑えば、心做しかボールの中にいるアーマーガアも胸を張ったように見えた。
何故自信があるのかと言えば、もちろんアーマーガアと出会ったその時のこともあるが、イッシュに帰ってからも度々空を飛ぶことがあり、その際凄まじいスピードで飛んだので両親と兄共々、そしてAも悲鳴をあげたというエピソードがある為だ。
因みに何故Aがアーマーガアがバトルを好まない事を知っているかと言うと、旅から帰ってきた兄達にバトルをめちゃくちゃせがまれ(初めは渋々付き合っていたが)流石に堪忍袋の緒が切れたのか、初めて父と会った時のように野太い声で翼を広げながら兄に威嚇していたアーマーガアを見たからである。
『まぁ、初めての事なので緊張はもちろんありますけど……あまりポケモンを知らない私でもこのアーマーガアはすごく早くてたくましいことは知ってますし』
カブ「僕も君のアーマーガアはすごく強い子だと思うよ」
『へへ、私はこの子を信じてますから。とりあえず今やれる事に挑戦しようと思います。失敗しても無駄になるなんて事は無いと思ってますから』
カブ「……そうだね。挑戦する、という事がまず何よりも大切なことだ。結果はどうあれ、間違いなくAちゃんにとってそれは糧となるよ」
だ け ど、とカブはぐっと眉根を寄せる。
カブ「さっきもいった通り、危険な事に変わりないのだから無茶はしないように」
『もちろんです!』
────
『予選1位突破しました!!』
カブ「えぇぇ!?!?」
───────
A…
兄譲りのアグレッシブさでカブさんの胃を痛めた
ブロック内1位突破ではなく、全体の中で1位通過
カブ…
礼儀正しくて大人しい子だな〜とか思ってたら全然そんなこと無かった。何も知らないで応募!?危ないよ!!!!
まさかの1位通過にこれはワンチャン優勝するんじゃ……と戦慄
アーマーガア…
半径1m以内に▲▽が近づくと「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッッッ!!!!」と叫んで威嚇する
予選…
うららか草原からエンジンリバーサイドまでのタイムを競う
本戦ではワイルドエリアを一周する
アーマーガアそんな早くないって言わんといて!分かってる!分かってるからそういう個体です!
再三言いますが飛行レースは作者が勝手に作ったものです
ワイルドエリアってゲーム内だと狭く感じけど絶対めちゃくちゃ広いと思う。エリアによって気候変わるんよ?
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作者名:黒梨 | 作成日時:2023年5月16日 22時