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藤ヶ谷の気持ちが触れ合う身体全てから
溢れるように伝わってくる
ぎゅっと抱き締められる力が強くなった
藤ヶ谷の想いが嬉しくて
ちっとも苦しくなんてないのに
でもなんだか恥ずかしくて
「ふ、ふじがや…く、くるしい……」
少しだけ意地悪を言ってみた
「ご、ごめんっ！北山っ、大丈夫…？」
慌てて俺の肩を掴んで引き剥がし
心配そうに顔を覗き込む藤ヶ谷とパッと視線がぶつかる
さっき盗み見た柔らかい表情とは打って変わって目を見開き驚いた表情
あわあわといつもクールな藤ヶ谷には似ても似つかない動揺が隠し切れていない
直ぐに俺を見る不安に揺れた瞳
「ふ、ふふ…んははははは！」
「な、なんで笑うんだよ。」
笑った顔も驚いた顔も
不安な顔も怒った顔も
泣いてる顔も全部
全部がただ愛おしい
「ふふ、藤ヶ谷の表情がコロコロ変わるのが面白くて…んふふふ…」
こんなに近くで誰よりも側で
いろんな藤ヶ谷の表情が見れる事が嬉しいんだよ
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作者名：ゆうにゃん
| 作成日時：2019年10月1日 23時
