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「きたやま……」
どれくらい横になっていただろう
藤ヶ谷の優しい声で意識が浮上する
頭の痛みと怠さは変わらずだけど
これ以上、迷惑を掛けるわけにはいかないからそろそろ帰らなきゃ
藤ヶ谷に大丈夫と伝え立ち上がろうとすると優しく藤ヶ谷の腕が俺の腰に添えられた
F「北山、立てる?」
「……っ」
立ち上がろうと両足に力を入れたけど思うように力が入らない
足元がフラつき倒れそうになると藤ヶ谷が支えてくれた
「北山…熱あるから今日は帰ろう?」
車で来たから送って行くと言った藤ヶ谷の声が遠くの方で聞こえる
朦朧とする頭の中で藤ヶ谷にお礼を言ってまた俺は目を閉じた
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作者名:ゆうにゃん | 作成日時:2019年10月1日 23時