今ナニヲ想ウノ (ページ12)

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「よろしくお願いしまーす！」

Y「おねがいしまーす！」

F「お願いします。」

それぞれ挨拶をしてスタジオに入った

カ「それでは、北山さんを真ん中で、ギュッと抱き合う様に目線こっちでお願いします！」

さっきよりも熱が上がったのだろうか
ぼーっとする感覚は強くなり先程まではなかったのに寒気がする

ーギュッ

カ「いいねー！もっとくっ付いて、藤ヶ谷さんと北山さんと見つめ合ってもらって、そう、横尾さんがヤキモチ妬いてる感じで！」

「…っ」

藤ヶ谷に抱きしめられた瞬間身体の温度が上がっていくのが分かった

触れられた所から身体中に熱が広がって
心臓が早く脈を打つ

「北山…」

身長差があるから少し上から藤ヶ谷の優しい声がした

「……熱あるよね？…辛かったら俺に寄りかかっていいから」

俺にしか聞こえない位に小さな声でさり気なくそう言った藤ヶ谷の優しさが身体に染みる

カシャ、カシャ

「ごめん、ありがと」

俺も小さく感謝の言葉を口にして藤ヶ谷の方に身体を傾けた

こういう時いつも一番に気付いてくれるのは藤ヶ谷だ

迷惑をかけている状況で不謹慎だけど
藤ヶ谷に寄り添えるこの時間がとても幸せだと思った

カシャ、カシャ

カ「はーい！オーケー！！」

ス「お疲れ様でしたー！以上で撮影終了でーす」

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