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見つめ合えば優しく微笑む藤ヶ谷の瞳に吸い込まれるようにそっと距離が縮まる

気が付くと藤ヶ谷の温もりと甘い香りに包まれていた



「きたやま…大丈夫だよ……俺はずっと北山の隣にいるから……」



まるで俺の心の中を読んでいるかの様に
不安な俺の気持ちをツヨク、そしてモロク受け止めてくれる藤ヶ谷の言葉に
胸がじんわり温かくなってそっと藤ヶ谷の背中に腕を回した

お互いの鼓動が触れ合う場所から伝わってくる

今まで感じていたもやもやとした胸を締め付ける不思議な感覚が何なのか少し分かった気がして藤ヶ谷の胸に頭を預けた


一瞬、藤ヶ谷がピクッと肩を震わせたから身体を少し離して上目遣いに顔を見るとぱちっと交わる視線


あぁ、やっと分かった


藤ヶ谷の俺を見る瞳は優しくて温かくて刹那に儚くて

これを人は愛と呼ぶのだろう

藤ヶ谷がいて俺がいる
俺がいて藤ヶ谷がいる

俺は藤ヶ谷がいて愛を知る事が出来るんだ



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作者名:ゆうにゃん | 作成日時:2019年8月23日 23時

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